6月から転職して、不動産管理会社向けSaaSを提供する会社で働き始めた。
デザイナーとしてではなく、バックエンドエンジニアとしての入社になる。30手前にもなって、よくも思い切ったことをしたものだと、自分でもあきれてしまう。
毎日てんやわんやしているが、昔と比べて「できない自分」にコンプレックスを持つことは少なくなってきた。
エンジニアになっても、デザイナーとしての経験から見えることがあって、例えば「すごく見える人」に言えることがある。
働き始めて数年の頃までは、周りの先輩やSNSで目立っている人が、何でもできるスーパーマンに見えていたものだった。
どんなスキルでもそうだが、自分よりも下はよく見えるが、自分より上はうまく見通せないものだ。
しかし、キャリアを重ねていくうちに、「すごく見える人」の正体は「得意分野で力を発揮している人」だと気付く。
IT技術者に上も下もないと思うんですよね。すごく見える人でも全ての技術分野に詳しいはずないし。
— sanonosa🍍 (@sanonosa) 2020年5月14日
なので自分の得意分野を作ること及び他の人達を尊重することだけ意識して頑張っていれば良いと思うのです。
ある程度の経験を積むと分かってくることだが、デザイナーでもエンジニアでも、すべてに精通している人など99%存在しない。
なぜ「すごく見える人」が万能のスーパーマンに見えるのかというと、人は物事の一面だけを見て、それが全てであると勘違いするからだ。
実際には、あくまでも得意分野で力を発揮しているだけなのに、周りの人が勝手に勘違いするというわけだ。
何が言いたいのかというと、周囲の同僚やSNS上の人に対して、必要以上にコンプレックスを抱く必要はない。
すごく見える人は、あなたよりも全てにおいて優っているわけではない。
落ち込んでいる暇があったら、少しでも得意分野を伸ばす努力をする。そして、他人ではなく、自分の成長に関心を持とう。
人は、自分が既に持っているものよりも、まだ持っていないものにばかり注意を向ける。
他人と比較して足元がぐらついた時は、自分が以前と比べて成長したことに注目してみるといい。
少しでも成長を実感するのであれば、大丈夫だ。それを続けていけば、いつか振り返ったときに、自信は勝手に付いてきているはず。
キャリアチェンジして、そんなことを自分に言い聞かせるのであった。