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デザイン、システム開発、ライフハックについてゆるく書きます

配色理論を勉強してもデザインに活かせない場合

結論から話すと、本などで解説される基本的な配色パターンが、実際にデザインするときの条件と異なっているから。

具体的には、下記の3つが挙げられる。

対象の面積が考慮されていない

本で解説されている配色の調和法は、複数かつ同じ面積の色面がぴったり接していることが多い。

例えばこんな風に。

http://www.flickr.com/photos/58826468@N00/476359521

photo by Jasmic

対象のレイアウトが考慮されていない

配色する色面が、綺麗に直線上に並んでいるとは限らない。

本に載っているカラースキームは、一色線に美しく並べられていることがほとんどだ。実際にWebサイトやポスターをデザインする時、同じようになっていることは無い。

素材が考慮されていない

基礎的な配色理論の解説では、質感の違いについて考慮されていない。

同じ色を使っていたとしても、金属なのか、木材なのか、レンガなのか、テクスチャの違いによっては理論通りにはいかない。

また、テクスチャの違いを活かして、本来ならば調和しない色を組み合わせて、絶妙な色使いを実現している作品もある。

解決策 

筑波大学名誉教授で、アートやデザインにおける構成学の専門家の三井秀樹先生が、後述する著書の中でそのヒントを示している。

それは、下記の3つのポイントを抑えてトライアンドエラーに励むこと。

  • 明度差
  • 面積比
  • アクセント

この3つのポイントを意識すれば、先に述べた問題への対応力が強化される。

基礎的な内容のようにも思えるが、明度差や面積比は、配色のディティールであり品質を決めるための重要事項だ。

テクスチャの例と同じで、明度差や面積比、アクセントカラーの使い方をうまく応用できれば、通常ならば調和しない配色であっても美しい作品に昇華させることも可能になる。

これだけコンピュータが発達したにもかかわらず、まだまだ数学の解法のように、完全にデジタル化して正解を導き出すことはできない。

確かなのは、理論と実践をバランスよく訓練すれば、必ず配色のセンスは向上するということだ。