早いもので、12月も半ばを過ぎましたね。
毎年同じことを言っているような気がしますが、あっという間の1年間だったなと思います。
このブログも開設してから2年半ほど経ちましたが、ふと「今年のふりかえり」的な記事を、これまで書いてこなかったことに気がつきました。
カレンダーを見てみると、来週はクリスマスですし、再来週は大晦日でブログを書く時間が取れない可能性があります。
そこで少し早いですが、この機会に「2017年のふりかえりと、来年の抱負」について書いておきたいと思います。
2017年の主なトピック
まずは、2017年の主なトピックについて、思い出しつつ書いていきたいと思います。
1. 転職した
今年の最も大きなトピックは、転職したことだと思います。
前職はWeb系のシステム開発会社だったのですが、今回転職したのは、そこそこ規模も大きいWebサービスを提供している会社です。
前職での仕事が 0 → 1 でサービスを開発することだったのに対して、転職してからは 1 → 100 にするフェーズに携わることになりました。
規模の大きいWebサービスに関わることで、施策のインパクトやユーザーからのフィードバックを肌で感じ取れるようになり、毎日とても楽しく働くことができています。
2. 上京した
転職とセットになりますが、上京して晴れて都民になりました。
東京といえば家賃の高さで有名ですが、転職活動をしているときに朝の通勤ラッシュを目の当たりにし、「絶対に電車通勤はしない!」と固く決意したことを覚えています。
そのため、家賃は少し高くつきましたが、職場の近くにマンションを借りて住んでいます。
上京したことで、デザイン関連のイベントにも行きやすくなりましたし、美術館もたくさんあるので週末が充実するようになりました。
2017年に新しく始めた4つ(+α)のこと
今年は、何気に新しく始めたこともいくつかありました。ふりかえってみます。
1. 同棲を始めた
上京してしばらくしたタイミングで、彼女との同棲を始めました。
2人暮らしになったおかげで、今まで外食ばかりだった食事も健康的になり(作っていただいてます…感謝!)、生活の質が向上しました。
また、デザインしていて迷ったときなども、よくアドバイスに乗ってもらったりしています。
2. 歯列矯正を始めた
昔から始めたかったのですが、歯列矯正を始めました。
値段はかなり高くつきますし、続けるのは大変ですが、毎月少しずつ歯並びが良くなっていく様子を見て「始めてよかったな」と心から思っています。
ちなみに、東京に来て少しびっくりしたのが、男性でも歯の矯正をしている人が意外に多いということでした。(女性が多いイメージ)
こんな記事も書いていました。
3. 投資を始めた
投資というと大げさですが、給料の一部で投資信託を買うようになりました。
マネーフォワードと同期させて、毎日値段の推移を眺めるのはなかなか面白いです。
実際に始める前までは、よくある「投資こわい」みたいな感覚だったのですが、何冊か本を読んで勉強したら平気になりました。
むしろ、これからの低金利の時代においては、普通のサラリーマンでも投資の知識は必要になってくるのではないでしょうか。
ちなみに、興味のある方は「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください」「働く君に伝えたい「お金」の教養 人生を変える5つの特別講義」の2冊がとてもおすすめです。

難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
- 作者: 山崎元,大橋弘祐
- 出版社/メーカー: 文響社
- 発売日: 2015/11/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (3件) を見る
そういえば、レビュー記事も書いていたりしました。
4. Podcastを始めた
まだあまり人に言ったりしていないのですが、今年はPodcastも始めました。
エンジニアの知人と一緒に、「デザイン・エンジニアリング・ビジネスについて学びながらおしゃべるする番組」という体で楽しく続けています。
まだ初心者なのでトークの質はまだまだなのですが、100回くらい続けたら、それなりのトークスキルが身についているのではないかと自分に期待しています。
5. その他もろもろ
他にも、自分のブログを眺めていたら、今年はいろいろ体験していました。
ちょっと前には、学生時代からずっと行きたかった、ファイナルファンタジーのフルオーケストラコンサートに行きました。
先月には、人生で始めて友人の結婚式でスピーチをしました。(ちゃっかり記事ネタにしていた)
あとは、東京に住み始めたおかげで、デザイン系のイベントにもたくさん行くことができました。
来年は自分も登壇してみたいな。デビューするならLTとかが良いのだろうか。
2017年に仕事で成長した5つのこと
続けて、仕事で成長したなと感じたことを書いてみたいと思います。
1. リサーチや分析を元にしたUIデザイン立案
今の会社に転職して、初めて「ユーザーインタビュー」や「ユーザビリティテスト」といった定性調査を体験しました。
また、プロダクトオーナーやマーケターと協力し、定量調査を元に示唆を導き出す工程にも関わることができました。
従来のわたしは、狭義のUIデザインの知識(認知心理学やデザインパターン)を元にデザインを提案することが多かったのですが、今では定性・定量調査を元にUIデザイン案を導き出すようになりました。
ちなみに、このスキルを成長させる上では「ユーザビリティ・エンジニアリング」が参考になりました。

ユーザビリティエンジニアリング(第2版) ―ユーザエクスペリエンスのための調査、設計、評価手法―
- 作者: 樽本徹也
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2017/07/14
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
2. 文章によってデザインに説得力を持たせる技術
従業員数が多い会社に転職したことで、よりドキュメント等を書く時間も増えました。
少人数の会社であれば、口頭ベースのコミュニケーションだけで済みますが、ある程度の人数になるとそうはいきません。
そこで、自分のデザインを提案するときにも、「なぜそうしたのか?」という理由を言語化して文章に落とし込むようになりました。
このスキルに関しては、ブログをコツコツ続けてきたおかげもあって、同僚から「分かりやすい」「納得感がある」と言ってもらえることが増えてきました。
ちなみに、このスキルを成長させる上では「10倍早く書ける 超スピード文章術」と「議論のレッスン」が参考になりました。
3. IA(情報アーキテクチャ)を起点にした設計
大規模なWebサービスの改修を行う際には、表面的なUIデザインの知識だけでは太刀打ちできない場合があります。
わたしも、転職してしばらくは「ここを変更すると、こっちで都合が悪くなるし、どうやってUIデザインを変えればいいんだ…」と悩む機会がたくさんありました。
そこで、IA(情報アーキテクチャ)に興味を持ち勉強したことがきっかけで、ナビゲーションや画面内の情報設計は以前よりも得意になることができました。
IA(情報アーキテクチャ)は、一見すると抽象的で取っ付きづらいのですが、情報のデザインという観点で非常に面白い分野だと思います。
ちなみに、このスキルを成長させる上では「情報アーキテクチャ(通称しろくま本)」が参考になりました。

情報アーキテクチャ 第4版 ―見つけやすく理解しやすい情報設計
- 作者: Louis Rosenfeld,Peter Morville,Jorge Arango,篠原稔和,岡真由美
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2016/11/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
4. Webアプリケーションの基礎知識と概念モデル獲得
Twitterでたまにつぶやいたりしていたのですが、今年は「Progate」や「Ruby on Rails Turtorial」を活用して、すきま時間でプログラミングの勉強を進めていました。
ちなみに「Progate」は本当に優れた教材で、これまで散々本などで挫折してきたわたしでも、「Ruby on Rails」での開発フローを無理なく理解することができました。
実際にWebアプリケーションの仕組みが何となくでも分かると、UIデザインをする上でもかなり良いことがあります。
コンポーネントとデータを分けて考えられるようになったり、エラーの主要パターンを把握できるようになったことで、UIデザインの段階で抜け漏れが少なくなりました。
エンジニアの会話も、以前よりは少しだけ理解できるようになりましたし、良いことだらけです。
5. 読書会や勉強会などのチーム運営の知見
以前の職場は、デザイナーがわたし1人しかいなかったので、会社で読書会や勉強会などを開くこともありませんでした。(というか、その発想が無かった)
しかし転職してきてから、なんとなくの流れで、わたしがデザインチーム内で行う「読書会」や「勉強会」などの運営を任されることになりました。
読書会では、本の選定をしてSlackチャンネルに紹介文つきで流してみたり。
勉強会では、エンジニアの同僚と相談しながら「Rails」や「SQL」を学んでいくためのカリキュラムを考えてみたり。
こうしたチーム運営の知見は、もしこの先再び転職することになっても活きてきそうなので、本当に良い経験になったと思います。
来年の抱負について
ここまでで、2017年の主なトピックや成長したことについてふりかえってみました。
続いて、「来年の抱負」についても書いておきたいと思います。(こんなに長い記事になるとは思っていなかったので、だんだん疲れてきました)
1. セルフブランディングを充実させる
来年は、もう少しネット上での露出を増やしていきたいと思っています。
といっても、このブログやTwitterアカウントではなく、本名での情報発信です。実は以前から、このブログを自分の中でどういう位置付けにしていくか悩んでいました。
純粋にデザインのことを書くときもあれば、趣味や日記を投稿するときもあります。
好き勝手に書いているブログなので、もし本名を出して続けるとなると、何か炎上したりしたときに会社に迷惑をかけることなるかもしれません。
それを考えると、このブログはこのブログで趣味として続けつつ、デザイナーとしてのブランディングを行うための活動にもリソースを割いていきたいです。
今後の流れとしては、最近エンジニアの知人と新しくWebサービスを開発していることもあって、そのWebサービスをリリース次第、note や Podcast を活用してそのデザインプロセスを発信していきたいと思っています。
2. 自分の力でWebサービスを立ち上げる
先ほどの「2017年に仕事で成長した5つのこと」のセクションで、Progateを使ってプログラミングの勉強をしたことを書きました。
しかし、まだアウトプットとして何かを生み出すことはできていません。
そのため、来年こそは「自分の力でWebサービスを立ち上げる」ことを抱負として掲げておきたいと思います。
まず取っ掛かりとして「歯列矯正をしている人専用のSNS」みたいなものを作ってみたいと思っているのですが、ニッチすぎてユーザーが全然来なさそうですね…。
しかし、自分の力でWebサービスを立ち上げるという経験は、来年絶対に達成したいと思います。
3. グラフィックデザインのスキルを上げる
わたし自身は情報設計やUIデザインを得意としているのですが、最近思うことがあります。
それは、サービスの世界観やユーザーへのインパクトを最終的に決めるのは、グラフィックデザインの力ではないかということです。
グラフィックデザインといっても、紙媒体のデザインということではなく、ロゴやベクターイラストなどのスキルを上げたいと思っています。
幸いにも、エンジニアの知人とやっているWebサービスやPodcastなど、ロゴや各種ビジュアルデザインをするネタは今後も色々とありそうです。
そうした自分のサービスを通して、グラフィックデザインのスキルも伸ばしていけたらと思います。
おわりに
まさか、こんなに長くなるとは思っていませんでした。
こうして振り返ると、繰り返しになりますが、今年は本当にいろんなことがあったんだなと実感しました。
それにしても、ブログを習慣的に書いていると、過去に何があったのかを把握しやすくて便利ですね。
このブログは、もちろん来年以降も続けていくつもりです。
来年の年末も、今回の記事ぐらいたくさんのトピックを挙げられるように、来年も引き続き頑張っていきたいと思います。