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Webサービスの会社で働くデザイナーが、デザインやライフハックについてゆるく書き連ねるブログです。

「虫展 −デザインのお手本−」に行ってきました

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21_21 DESIGN SIGHTで開催されている、「虫展 −デザインのお手本−」に行ってきました。

21_21 DESIGN SIGHTの展示は、いつも面白いものが多く、館内もちょうどよく回れる広さで快適です。

虫展と聞くと、標本がたくさん並んでいるような風景を想像されるかもしれませんが、博物館ではなくデザインの展示です。

虫は、人類が登場するよりもはるか昔から、地球上に存在しています。その過程で、環境に適応するために、様々な形態や能力を獲得してきました。

そのため、虫たちを「デザインのお手本」として、観察してみようというコンセプトになっています。

展示物としては、道具の標本箱(虫の機能と現実の道具を結びつけて比較した展示物)や、蛾の飛び回る室内でのインスタレーションなど、興味深いものがたくさんありました。

大人になってから、虫といえば嫌なもの、避けるべきものとして扱ってきました。

ですが、デザインという観点から虫を見たことはあまり無かったので、新しい視点をもらったような気がします。

それは「発見とは、新しく見出すものではなく、既にあるものを解き明かすもの」だということです。

言葉にすると、どこかで聞いたことがあるようなフレーズですが、虫を通してあらためて気づかされるとは驚きでした。

前述の「道具の標本箱」という展示物では、ハサミ(モノを切る)や楽器(音を増幅させる)など、人が発明することで手に入れたきた機能が並べてありました。

しかし、そうした機能は、虫たちがとっくの昔に獲得してきたものなのです。

人から見て新しいものなんて、虫たちから見れば当たり前のことで、それを発見などと呼ぶことはおこがましいのかもしれませんね。

世界中には、まだまだ発見されていない種類の虫がたくさんいるとされていますが、まだ見ぬ虫たちから、人は新しい発見を受け取れるのでしょう。

そういう意味では、デザインではよく「観察」が重要とされますが、その理由もより分かるような気がします。

高校生のとき、受験のために静物デッサンを習っていましたが、描く技術というよりも「観察」の重要性を説かれました。

ものごとの表面ではなく、持つ性質や仕組みを捉えることで、そのものを深く理解できるというのです。

東京にいると、つい忘れそうになりますが、自然から学ぶという意識をあらためて持ちたいと思ったのでした。