先日、初めて友人の結婚式で「友人代表スピーチ」をさせていただきました。
友人代表スピーチなんて、友だちの少ない私には縁のない話だと思っていました。
よかった、私もまだ捨てたものではないのかもしれません。
友人から結婚するという話を聞いたときは、それはもうおめでたい気持ちでいっぱいになりましたし、友人代表スピーチを頼まれたときも喜んで引き受けました。
とはいえ、当初は「スピーチって何を話せばいいんだ?」と慌ててしまったものです。
そこで今回は、初めて結婚式の友人代表スピーチを経験して、自分の中に貯まった知見を書き記しておきたいと思います。
次の5つのステップを押さえれば、あなたも急に結婚式の友人代表スピーチを頼まれても、スラスラ原稿が書けるはず!
1. リサーチ(まずは概要を掴もう)
スピーチ原稿を作るとき、いきなり文章を書き始めてはいけません。
なぜなら「結婚式の友人代表スピーチとはどんなものか」という概念モデルが無いまま書き始めてしまうと、途中でつまづくことになるからです。
そこで、まずはリサーチから始めましょう。
ネットで「結婚式 友人代表 スピーチ」といったキーワードで検索すれば、お手本となる文面がいくつか見つかるはずです。
わたしが最も参考にしたのは「みんなのウェディング」のサイトで、当日のマナーから禁句(使ってはいけない言葉)まで丁寧に解説されていました。
下記の記事は、特に役に立ったのでチェックしておきましょう。
2. 設計(全体像を描こう)
先ほどのリサーチで「結婚式の友人代表スピーチとはどんなものか」がだいたい理解できたら、スピーチ原稿の全体像を設計していきます。
設計というと難しそうに聞こえるかもしれませんが、要するに「アウトライン(見出し)を書き出す」ということです。
この作業をしないまま、いきなりスピーチ原稿を書き始めることはおすすめできません。
全体像を設計しないまま書き始めると、いきあたりばったりな文章になってしまい、ちぐはぐな構成になりやすいからです。
そこで、ざっくり何を話すのかというアウトラインを事前に書き出しておきましょう。
そのアウトラインに沿ってスピーチ原稿を書くことによって、最後まで主題がぶれずに書き切りやすくなるのです。
アウトラインについては、先ほどのリサーチの欄でもご紹介した「みんなのウェディング」の記事が参考になります。
- 自己紹介
- お祝いの言葉
- 新郎新婦の印象やエピソード
- 二人へのはなむけの言葉
- 結び
だいたいこんな感じで、先にアウトラインを書き出しておきましょう。
3. 実装(原稿に落としこもう)
スピーチ全体の設計ができたら、いよいよ実際にスピーチ原稿を執筆していきます。
ここで気をつけておきたいのが「うまく書こうと意識しない」ということです。
結婚式というフォーマルな場を意識してか、人によっては、つい難しい言葉や四字熟語などを使おうとしてしまうかもしれません。
「笑いを取らなければ」「感動させなければ」と気負ってしまうこともあるでしょう。
しかし、上記のようなことを考え始めてしまうと、筆がなかなか進まなくなるものです。
そこで、わたしのおすすめは「まず事実だけを箇条書きで出してみる」というものです。
いきなり綺麗な文章として書こうとするのではなく、ひたすら「こういうことがあった」「そのとき私はこう思った」と事実ベースで書き出していくことで、まず「そもそも何を書いたらよいか」という問題を潰すことができます。
文章として整っているのかはテクニカルな問題であって、本当にクリティカル(大切)なのは中身の方であるということを忘れてはなりません。
4. テスト(ひたすら練習しよう)
さて、スピーチ原稿を書き終えたことだし、これでようやく一安心でしょうか?
いいえ、まだ安心するのは早いです。
スピーチ原稿を書き終えたら、ぜひとも「テスト」をしてください。
テストというのは、書き終えたスピーチ原稿が一定の基準を満たしているかどうかを測定するための模擬練習のことです。
一番手っ取り早いのは、家族や友人にスピーチを聞いてもらうことでしょう。
わたしの場合も、一度スピーチ原稿を書き終えたら、彼女と母にそれぞれ読んでフィードバックしてもらいました。
観点としては、次のポイントを見ておくとよいでしょう。
- スピーチの長さは、適度な時間に収まるか
- スピーチの話すスピードは、適切にできているか
- スピーチの内容は、途中で破綻していないか
5. リリース(気持ちを込めて話そう)
いよいよスピーチ本番です!
ここまでリサーチをして、全体設計をして、原稿を書いてテストして…と、準備は万端のはずです。
あとは体調を崩さないように気をつけて、結婚式当日に臨みましょう。
実際にスピーチをする段階になったら、原稿ばかりを見て話すのではなく、新郎新婦の方を向いてハキハキ話すようにしてください。
周りの状況を見て、何かいけそうならアドリブを挟んでもいいかもしれません。
例えば、わたしがスピーチをしたときは新郎新婦が共に学校の先生で、参列者も学校関係者の方が多くいらっしゃいました。
そのため、スピーチを読み上げる前に「学校の先生がたくさんいて、なんだか緊張します!」と一言発したことで、うまく笑いを起こすことができました。
もし余裕があれば、チャレンジしてみてください。笑
おわりに
初めて結婚式の友人代表スピーチをして、意外だったことがありました。
それは「思っていたよりも、全然緊張しなかった」ということです。
とにかく友人に対してのお祝いの気持ちが強すぎて、失敗したらどうしようといったネガテイブなことを考えなくなるのです。
これが、もしも会社のプレゼンや転職活動の面接であれば、もっと緊張していたのではないでしょうか。
あなたも友人代表スピーチを頼まれたら、あまり心配しなくてもいいと思います。
ぜひとも、新郎新婦が暖かい気持ちになるようなスピーチをしてあげてくださいね。