Tortoise Shell

Webサービスの会社で働くデザイナーが、デザインやライフハックについてゆるく書き連ねるブログです。

GOROmanさんの『ミライのつくり方』を読んだ。VRはキモいを乗り越えられるのか。

先日『ミライのつくり方 2020-2045 僕がVRに賭けるわけ』を読み終わりました。

知り合いの方から教えていただいた本だったのですが、読み終わった結果、VRにとても興味が湧いてきました。

VRと言えば、実は数年前に、Unityを使って何かしようとしていた時期がありました。

www.tortoise-shell.net

このときは、お恥ずかしながら、ほとんど3日坊主で終わってしまいましたが。

よく見ると、2015年8月に書いた記事ということで、3年が経過していることになりますね。

時間の流れというのは、本当に恐ろしいものです。

そんな余談は置いておいて、今回は本の中で、特に印象的だったところについてご紹介したいと思います。

この本はどんな内容?

この本の内容について、まずは端的にご紹介します。

ゲームプログラマーの著者がVRと出会い、「これからの時代はVRだ」とエヴァンジェリストとしての活動をスタートさせ、VRを広めていくというお話です。

著者の活動について、VRを取り巻くこれまでの歴史や潮流を解説しながら、分かりやすく知ることができました。

VRというと、わたしはゲームのイメージが強かったのですが、あらためてVRが多方面に持つ可能性に思いを巡らせてしまいました。

キャズムとキモズムについて

本の中で紹介されていた「キモズム」という言葉が、とても印象に残っています。

キャズム理論については、既にご存知という方も多いと思います。

ジェフリー・A・ムーアが提唱した理論で、新しい製品やサービスが世の中に普及していく際にハマる「キャズム(溝)」のことを指しています。

なぜキャズム(溝)なのかというと、キャズム理論の前提として、市場のユーザー層を以下の5つに大別しています。

  1. イノベーター
  2. アーリーアダプター
  3. アーリーマジョリティー
  4. レイトマジョリティ
  5. ラガード

イノベーターは、新製品にすぐに飛びつく層を指しています。例えば、iPhoneが初めて世の中に登場したとき、真っ先に飛びつくような人たちのことです。

アーリーアダプターは、いわゆる普通の新しいもの好きな人々。

多くの新製品は、だいたいがアーリーアダプターまでの普及に留まって、やがて一時的なブームとして忘れ去られていきます。

一般的な人々は、アーリーマジョリティーに属する場合が多いため、アーリーアダプターを超えて普及するかどうかがミソになります。

そして、ここには大きなキャズム(溝)があるというわけです。

キモズムは革新性のサイン

ここで、あらためてキモズムについての解説に移ります。キモズムは、前述のキャズムから著者が着想を得たそうです。

というのも、キャズム超えするのか否かは、まさしく「キモいという感覚を乗り越えられるか」にあるからです。

例えば、本の中でも紹介されていましたが、パソコンなどもその代表例として挙げられるでしょう。

今や、社会の中であらゆるホワイトカラーの人々が、パソコンを使って仕事をしています。よって、現在パソコンは当たり前の存在になりすぎていて、「キモい」という感覚は既に失われているように思えます。

しかし、わたしが小学生のときは、パソコンを使いこなせることはポジティブな印象ではありませんでした。

わたし自身は、パソコンが好きでブラインドタッチも比較的早く覚えられました。

しかし、学校で普通にブラインドタッチをしていると、同級生からパソコンオタクみたいとたまにからかわれたものです。

ブラインドタッチはともかく、今ではパソコンを使いこなす小学生は、特に珍しい存在ではなくなっているのではないでしょうか。

このような「キモい」の壁を乗り越えられるかどうかが、今後のVRに課せられる課題とも見ることができます。

VRはキモズム超えを果たすのか

キモズムという点では、今のVRはどうでしょうか。

ゲームの体験という文脈では、だいぶ自然なものとして扱われ始めたようですが、VRが日常生活の中に溶け込むにはまだまだという気がします。

最近のプロダクトで言うならばOclus Goが一番身近かもしれませんが、それでも、街中でもし使っている人を見たら「変だな」と無意識的に感じてしまうのではないでしょうか。

しかし、パソコンや携帯電話がそうであったように、VR機器もどんどん進化していくはずです。

今は大げさなヘッドセットを装着しなければなりませんが、5年後、10年後はどうでしょうか。ひょっとすると、普段かけているようなメガネをかけるだけで、VRが楽しめるようになるかもしれません。

そうなると、日常生活の中でもVRを使うイメージが湧いてきそうです。

この本を読んでいると、VRが日常生活をまた革新させてくれるのではないか、というワクワク感を得ることができました。

VRが当たり前の世界、とても楽しみです。

おわりに

この本を読むまで、VRに対しては、何か一過性のブームに過ぎないのではないかと思っていた節がありました。

しかし、この本を読み終わって、今ではVRに対するワクワク感がとてつもないことになっています。

またUnityの勉強を再開しようかな。3年ぶりに。(もう3年って…あらためて恐ろしい)

それでは、最後までお読みくださり、ありがとうございました。

ミライのつくり方2020―2045 僕がVRに賭けるわけ (星海社新書)

ミライのつくり方2020―2045 僕がVRに賭けるわけ (星海社新書)