マルチデバイス対応、めんどくさいよね。(唐突)
つい5、6年前まで、WebといえばPCでの閲覧がほとんどだった。
今では、スマートフォン、タブレット、おまけに、これから来るであろうGoogleGlassやAppleWatch等のウェアラブルデバイス。
クリエイターにとっては、見過ごせない話題が盛りだくさんだ。
ちなみに、スマホだけでも、市場には1万から2万くらい種類があるらしい。
これらの問題に、オールインワンで対応する方法がある。ベクターデータを使うことだ。
ベクターデータといえば、Illustratorがベクターベースのアプリケーションとして最も有名だ。最近では、SketchというWebデザイン専用のアプリケーションでも利用できる。
以前なら、PhotoshopやFireworksで、ビットマップベースでデザインしていても問題はなかった。
現在では、ユーザーの様々な閲覧環境を考慮し、解像度を問わないデータ制作が求められるようになった。
ベクターデータをベースとした制作を行い、SVG等のベクター形式の画像を書き出して利用すれば、ピクセルの檻から抜け出せる。
SVGに関しては、現在のWeb制作のトレンドでもあるため、聞いたことのある人も多いだろう。
Webクリエイターボックスでもよく記事にされています。
さて、SVGを扱えば良いのは分かったところで、具体的にはどうすればいいのか。下記の書籍は、かなり参考になった。

Web制作者のためのIllustrator&ベクターデータの教科書 マルチデバイス時代に知っておくべき新・グラフィック作成術
- 作者: あわゆき,窪木博士,三階ラボ(長藤寛和、宮澤聖二),松田直樹
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2015/05/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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FireworksやPhotoshopをメインで使っていたり、IllustratorをWebやアプリのデザインのに利用したことが無い人におすすめだ。
わたしは普段、WebデザインにはPhotoshopを使っていたが、この本を読んでから積極的にIllustratorも取り入れるようにしている。
例えば、ランディングページのような広告的要素の強いサイトならば、ビットマップベースのPhotoshopを使う。一方で、操作要素の強いWebアプリのデザインには、Illustratorを利用している。
イラレのことをDTP用のアプリケーションとして捉えていたが、完全に見る目が変わった。
この書籍では、とにかく「効率化」「修正しやすいデータ作成」にこだわって編集されていた。パラパラ読むだけでも、効率的なデータ作りの方法がインプットできて良かった。
まだSVGが主流になるとは限らないが、これからの時代は間違いなく、この本で紹介されているような手法が主流になっていくだろう。
とりあえず、マルチデバイス対応めんどくさい、と思っているデザイナーは必読だ。