Tortoise Shell

Webサービスの会社で働くデザイナーが、デザインやライフハックについてゆるく書き連ねるブログです。

2019年に読んで良かった本

こんにちは。今年も終わりますね。

先日、2019年のふりかえり(仕事・プライベート・xR編)という記事を書いたばかりですが、それとは別に「読んで良かった本」を紹介したいと思います。

読んだ本はブクログに記録しているのですが、数えてみたら、今年は47冊ほど読破していたようです。

tamuの本棚 (tamu) - ブクログ

実感としては少ないと思いました。今年はあまり本を読まなかったな…。来年はもっと読みたいところです。

さて、前置きが長くなりましたが、さっそく2019年に読んで良かった本を紹介していきます。

ハーバード流ボス養成講座

ハーバード流ボス養成講座―優れたリーダーの3要素

ハーバード流ボス養成講座―優れたリーダーの3要素

 

わたしにとっての、今年のNo.1は、間違いなくこの一冊でした。

すぐに使えるTips集というよりは、リーダーに求められる心構えについて書かれており、何度も読み返さなければ定着しないだろうと思いました。

特に役立ったのは、プレイヤーからマネージャーになったときに陥りがちな問題と、それを防ぐため考え方についてでした。

マネージャーになると、チームや組織全体で成果を出すという意識に変化する必要がありますが、多くの人はプレイヤー時代の成功体験をそのままひきづってしまいます。

この本のおかげで、正式にマネージャーになる時に、色々な業務を整理したり関わり方を変える準備がスムーズにできたと思っています。

場の論理とマネジメント 

場の論理とマネジメント

場の論理とマネジメント

  • 作者:伊丹 敬之
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2005/12/01
  • メディア: 単行本
 

スクラムの文脈でもよく出てくる「場」という概念について。

いかにして健全な「場」を作り出し、それを持続させていけば良いのか、事例を踏まえながら様々な解説がなされています。

マネージャーは、よく「メンバーがパフォーマンスを最大限に発揮してもらえる環境をつくる人」とも言われますが、そのためのヒントを得られるかと思います。

近年は1on1など人に向き合うための方法はよく出回っていますが、チームが自然と良い状態に向かえるように、間接的に働きかける方法としても有効でしょう。

なぜマネジメントが壁に突き当たるのか

なぜマネジメントが壁に突き当たるのか―成長するマネジャー12の心得

なぜマネジメントが壁に突き当たるのか―成長するマネジャー12の心得

  • 作者:田坂 広志
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2014/04/18
  • メディア: Kindle版
 

いわゆるマネジメントの様々な定説について、実際にそうしてみてもうまくいかないのはなぜか、について書かれています。

複雑系を例に挙げつつ、機械を設計するように組織を設計しようとしても、うまくいかないという話には共感しました。

組織編成について、組織図上は綺麗に整理されているように見えても、実際の現場ですぐに最適化するとは限らないのです。

わたしのような、マネージャーをやり始めた人にとっては、刺さる内容も多いかもしれません。

エンジニアのためのマネジメントキャリアパス

エンジニアのためのマネジメントキャリアパス ―テックリードからCTOまでマネジメントスキル向上ガイド

エンジニアのためのマネジメントキャリアパス ―テックリードからCTOまでマネジメントスキル向上ガイド

  • 作者:Camille Fournier
  • 出版社/メーカー: オライリージャパン
  • 発売日: 2018/09/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

わたしはエンジニアではなくデザイナーですが、専門職種という点で、横展開して応用できる内容も多いのでは?と読んでみました。

www.tortoise-shell.net

こちらについては、感想を記事にしているので、ぜひご覧ください。

正しいものを正しくつくる

正しいものを正しくつくる プロダクトをつくるとはどういうことなのか、あるいはアジャイルのその先について

正しいものを正しくつくる プロダクトをつくるとはどういうことなのか、あるいはアジャイルのその先について

  • 作者:市谷聡啓
  • 出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社
  • 発売日: 2019/06/14
  • メディア: 単行本
 

この本を読んだ当時にモヤモヤしていた、スクラムにおけるデザイナーの立ち位置について、ヒントを与えてくれた一冊でした。

その時のわたしは、周りからはスクラムチームと融合したデザイナーのお手本のように見られることも多かったのですが、本当にこれがデザイナーにとってベストなのかは疑問に思っていました。

結局、わたしはスクラムの文脈に無理やりデザインのプロセスを当てはめていただけで、WinWinの関係性は作れていなかったのです。

では、スクラムにおけるデザイナーの立ち位置はどうあるべきなのか、この本で整理されている概念を取っ掛かりに吹っ切れることができたと思います。

www.tortoise-shell.net

こちらについても、別途記事を書いていますので、ご覧ください。

世界はシステムでうごく

世界はシステムで動く ―― いま起きていることの本質をつかむ考え方

世界はシステムで動く ―― いま起きていることの本質をつかむ考え方

 

一度は難しさに挫折した本なのですが、ようやく最後まで読み通せたときには、たくさんの示唆を得られた感覚がありました。

この本を読んだことで「物事を複雑なままで捉える習慣」が、以前よりも身についた気がします。

普通は、物事をなるべくシンプルにモデル化して捉えることがもてはやされていますが、その弊害として抜け落ちる文脈が存在します。

それを無視して、シンプルに扱おうとしてしまうと、重大な見落としが発生してしまうのです。

特にデザイナーであれば、上記の傾向は顕著だと思っていて、特にマネジメントにおいては弱点にすらなるのではないかと気がつきました。

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

  • 作者:北野 唯我
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2018/06/21
  • メディア: Kindle版
 

キャッチーなタイトルの本ですが、世の中には「ToBe型」と「Being型」の2つがある、という解説には目から鱗が落ちました。

というのも、世の中のキャリアに関する話を見ていると、「どんな理想像を描くか」「どんな風になりたいか」という切り口が多いのではないでしょうか。

しかし、それは「ToBe型」の話であり、わたし自身は「どんな風でありたいか」というBeing型であったことが自覚できました。

以前は、あまり理想像を持たない自分のことを、意識が低い人間なのではないかと思っていました。

しかし、「常にこんな風でありたい。結果として、こういう成長をし続けたい」という価値観はしっかりと持っていたことに気がつけたので、自尊心を取り戻すことができました。

キャリアについてモヤモヤしている人には、おすすめな一冊かと思います。

おわりに

こうして振り返ってみると、今年はマネジメントや組織系の本を、ちょくちょく読んでいたのだと気がつきました。

読んだ本を読み返すことは、自分がどんなことに興味を持っていたのか自覚するきっかけになるので、面白いなと思います。

来年は、いったいどんなことに関心を持って、読書をするのでしょうか。

これから楽しみです。2020年も、良い本との出会いがありますように。