Tortoise Shell

Webサービスの会社で働くデザイナーが、デザインやライフハックについてゆるく書き連ねるブログです。

ARの本質は「現実の文脈を利用すること」ではないか

ブログやTwitterでは、VRの話題を書き込むことが多いですが、最近はARの面白さにも気が付いてきました。

きっかけは、AR的な要素が登場する、ゲームやアニメに触れて視点が変わったことです。

そして、ARの本質は「現実の文脈を利用すること」なのではないかと、考え始めています。

なぜそんな風に思ったのか、実際に触れてきた情報をご紹介しながら、簡単にご紹介したいと思います。

ゲームの事例

例えば、2か月前にプレイしたゲーム「Detroit Become Human」からも、ヒントを得ることができました。

主人公の1人である、アンドロイド捜査官「コナー」が、相棒となる刑事をフェイススキャンで探すシーンです。

この表現は、まさしくスマートグラスで再現できそうだと思いませんか?

もしスマートグラス版のFacebookアプリができたら、公開設定を編集して、自分の情報をどこまで開示するのか選べそうですね。

次に、つい先週クリアしたばかりの「Dawn Zero Horizon」も、表現の参考になりました。

動画の後半で、主人公のアーロイが「フォーカス」というデバイスを手に入れて、周囲を探索する様子が見られます。

フォーカスは、スマートグラスのさらなる進化系として、将来的に登場しそうですね。

ゲーム中では、特定のオブジェクトに文字通り「フォーカス」すると、様々な情報を得られます。

わたしたちの生活の中にあるのだとすると、本を手に取ったらAmazonのレビューが見られたり、お菓子を食べようとするとカロリーが表示されたり。

色々な妄想がはかどりそうだと思いませんか?

スマホの事例

Twitterを見ていても、2019年になってから、AR関連の投稿が増えてきたような気がします。

様々なクリエイターが、ARで未来的な表現を試しては、ツイートしています。

ARでのバーチャルペットの可能性を感じませんか?

アニメ「電脳コイル」の中で出てきた、スマートグラスをかけた主人公の、犬のバーチャルペットを思い出しました。

今は目視でどちらが本物か判別できると思いますが、今後デバイスの進化によって、何が本物なのか分からなくなりそうです。

一方で、このようにシュールな表現を現実に持ち込めるのも、魅力だと思いました。

子どもが、自分で描いた絵を、ARで好きに動かせたら楽しそうですね。

デザイナーとしては、こちらのAR名刺も、思わず刺さってしまいました。

スマートグラス時代に、自己紹介の形はどうなっているのでしょうね?

新しい技術が浸透しても、人間の慣習が変わるスピードはゆっくりなので、意外と名刺はまだ生き続けているかもしれません。

ARの本質について

このように、ARを使った未来の表現について、いろいろなところから示唆を得ることができます。

それにしても、今までわたしは、どうしてARにそこまで興味を示さなかったのでしょうか。

理由が分かってきたのですが、スマホARを前提にしており、かつARの本質について考えたことがなかったのが原因だったと思います。

というのも、日常生活の中だと、ARといえば「ポケモンGo」の印象が強いのではないでしょうか。

他でもせいぜい、スマホをかざすとキャラクターが出て踊ったり、ちょっと風景が変わったりする程度です。

しかし、わざわざARである必然性がないし、結局出オチになっていて再利用性に乏しいのです。

ところが、スマートグラスのようなデバイスが普及した未来を想像すると、随分と見え方が変わってきました。

スマートグラスは、見えている景色すべてがインターフェースとなりますが、スマートフォンは画面の中だけです。

結局、スマホを手に取ってかざすという地点で、コンテキストが切断されてしまうのです。

対してスマートグラスであれば、現実のコンテキストをそのまま利用することができるので、利用シーンの前後の中でARをどう活かすのかが鍵になってきます。

おわりに

ARの本質とは単純に何かを表示することではなく、その前後関係を利用した体験設計の中にあるのでしょう。

今のスマホARも、スマホにとらわれるのではなく、スマートグラスを想定したプロトタイプと位置付けて開発すると面白いのではないでしょうか。

わたしも、VRばかり触っていますが、今後はAR方面もしっかりキャッチアップしていきたいと思います。