Tortoise Shell

趣味や仕事について書くブログ

恩師について

誕生日に高校時代の友人からLINEが来て、恩師のS先生が去年亡くなったのを知った。

S先生には、高校時代に画塾に通っていたのとは別ラインで、受験デッサンを指導いただいていた。

元々画塾にも週に2回通っていたのだが、冬の追い込み時期ということで、どういう流れでそうなったのかは覚えていないが、美術の先生であるS先生にもデッサンを見てもらっていた。

当時もかなりのお爺さんという印象だったが、背が高いのに背中は全く曲がっておらず、白衣をスマートに着こなしていた格好良い人だった。

何か否定的なことを言われた記憶は一切なく、いつも優しく生徒を肯定してくれるような人だった。将来はあんなお爺さんになれたら良いなと、友人と話していた気がする。

正直な話、デッサンの技術的な面で、どんな指導を受けたのかは忘れてしまった。しかし、S先生の人となりの素晴らしさは、こうして今でも思い出せる。

最後に会ったのは、帰省した時に、先生の個展を見に行った時だったか。あの時はちょうど10年前(2013年5月)だった。時間の流れのなんと早いことか。