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デザイン、システム開発、ライフハックについてゆるく書きます

とりあえずフリーランスのUIデザイナーを始めて1ヶ月

5月からフリーランスになった。フリーランス自体は、ちょうど5年くらい前にもやっていたので初めての経験ではないが、当時は次が決まるまでの繋ぎという位置付けだった。その点今回は、ちゃんとフリーランスをやるつもりで会社を辞めた。

仕事は全てエージェントに探していただいている。最初に、毎月どれくらい稼ぎたいか、どんな業界が良いかだけを相談して、後は流れるように面談を受けるくらいで、やった事といえばポートフォリオをブラッシュアップしたくらいだ。

やる事そのものは変わりなく、基本的にはUIデザイナーをしている。現在、2社と契約しており、それぞれ週16h働くことになっている。よって、正社員の働き方の基準で考えると、週4日勤務の週3休みという具合だ。

週3休みは、今回こだわったポイントで、なるべく自由な時間を作りたかった。そもそも、週3休みでもちゃんと稼げるのかという不安があったが、エージェントに自分の単価を相談し、週4勤務でも会社員時代よりもしっかりと稼げることが分かったので、実行に移した。

余った時間で何をするのかと言えば、普通に休んでもいいし、余裕を意識的に作り出すことで、スキルアップのための勉強や、新しい事業を始めるのに使いたいと思っている。裏を返せば、会社員自体と同じようにフルタイムで働いていると、余裕の無さからスキルの切り売りとなり、先細りになるのではとの懸念を持っている。これは実際に一定の期間を過ごしてみなければ分からないので、経過観察を行いたい。

仕事の具体的な内容に関しては、1社は分かりやすくプレイヤーとしてのUIデザイナーで、言ってしまえば割り切ったチケット消化マンのようなものだ。もう1社は、まだ正社員のデザイナーが1人もいない中で、デザイナー採用とデザイン組織作りの支援を行なっている。フリーランスでも、このような案件があるとは思っていなかったので、話をいただいた時は驚いた。

わたし自身の経験として、以前マネージャーになったものの、しっくり来なくてプレイヤーに戻った経緯もあるので、引き受けるかどうか悩んだが、結果としては非常に面白く取り組めている。社員として中から取り組むのと、コンサルティングで外から取り組むのとでは、違った面白さがある。より客観的に組織の良さや特徴を捉えることができ、どう訴求すれば転職市場のデザイナーに刺さるのかを考える。分かりやすくFigmaを操作してデザインするようなものではないが、とても創造的な仕事だと実感している。

また、現場を分散することで得られるメリットも、いくつか発見したポイントだ。例えば、Figmaの運用方法1つとっても、会社によって個性が出るものだ。その中から、良いやり方をノウハウ化して、別の現場で応用できる。

1つの現場だけだと、その環境の中でのやり方に染まってしまうが、何事も相対化して見ることができ、時には有益な助言や疑問を投げかけられる。その際も、正社員の評価制度の外にいるため、わたしの場合は率直な意見を言いやすくなった。本来であれば、契約形態には関係なく、会社のために言ったほうが良いことは言うべきなのだが、どうしても人間関係や評価の利害関係は気になってしまう。そうしたしがらみに囚われずに済むのも、フリーランスの良いところだと感じた。

ところで、今のところメリットばかり挙げているが、もちろんデメリットも存在する。収入が安定しないのはもちろん、社会保障も会社員と比べて手厚くはない。わたしが直近で気にかけているのは、近い将来に子どもができた際、制度としての育休を取れないので、その際に稼働調整がうまくいくか。うまくいかなければ、完全に案件を絶ってしまわなければならない等、厳しい選択を迫られることになりそうだ。

いずれにせよ、とりあえず1ヶ月というところで、まだまだ始まりに過ぎない。フリーランスという働き方自体をそこまで目的化しているわけでもないので、いつまで続けるのかも分からないが、無理しない程度にゆるく頑張っていきたい。