先日『フリーズする脳』というオーディオブックを聴いていました。
その中で、「若年性ボケになりやすい仕事環境」が紹介されていたのですが、見事に自分とあてはまっていたので驚きました。
しかし、わたしだけでなく、Webデザイナーなら同じように当てはまる人が多い内容でしたので、同業者の方のためにもご紹介しようと思います。
若年性ボケって具体的にどうなるの?
「ボケ」と聞くと、老人になってからそうなるイメージがあると思います。
しかし、「ボケ」とは頭の使い方が偏ってくると起こる症状らしく、最近は「若年性ボケ」にかかる若者が増えてきているそうです。
原因としては、仕事でずっとPCを使っていたり、それ以外の時間でもスマホを眺めていたりと、ディスプレイをずっと見続ける環境ができたことにあるそうです。
ディスプレイばかり見ていると、脳の使い方としてはとても偏った状態になるらしく、それが若年性ボケを引き起こすのだそうです。
若年性ボケの代表的な症状
- 不意に言葉に詰まり、何を話そうとしていたのか忘れる
- 人やモノなどの単語がふいに出てこなくなる
- 会話している時に思考停止してしまい、頭の中が真っ白になる
若年性ボケになりやすい仕事環境の3つのポイント
PCを使って仕事をする環境ならば、今の時代は誰でも若年性ボケにかかる危険性があるということです。
あなたの仕事環境は大丈夫でしょうか?
以下の3つのポイントを確認してみてください。
1:デスクがパーテーションで句切られている
個人で集中して作業ができるように、デスクがパーテーションで句切られている仕事環境は危険です。
一見、仕事に集中できて良さそうなのですが、どうしても同僚とのコミュニケーションの機会が減ってしまいます。
人との会話は、実は脳をフル回転するほどの高度な処理をしており、その機会が極端に少ないと、ボケやすくなってしまうのです。
2:イヤホンで音楽を聴きながら仕事をしている
これも一見集中できて良さそうなのですが、音楽を聴きながら仕事をすることで周囲の刺激がカットされ、脳に適度な刺激が行き渡らなくなるのです。
これにより、脳がフリーズしやすくなると言われています。
3:社内のコミュニケーションはチャットやメールで済ますことが多い
チャットやメールでやり取りをすることは、IT企業ではよくあることだと思いますが、これも直接的な会話が少なくなることで脳の使い方を偏らせてしまいます。
チャットやメールというのは文章の内容だけで脳が判断しますが、会話は違います。
相手の表情や前後関係など様々な情報を総合的に判断しつつ、相手が話した言葉を自分の語彙と照らし合わせながら意味を理解し、返答を考えなければならないのです。
まさに、会話は脳をフル回転させる作業なのです。
気分転換に「散歩」をしよう!
『フリーズする脳』の中では、このような若年性ボケを防ぐための習慣もいくつか紹介されていましたが、すぐに実践できそうな対策としては「散歩」が良いと思います。
普段、PCばかり見ている人は、言うなればずっと壁を見つめているようなものです。
人間は動物ですので、自然など身の回りの3次元的な情報がインプットされている方が、本来は自然なのです。
つまり、2次元的な情報ばかり脳がインプットしている状態は不自然だし、偏った脳の使い方をしてしまっても仕方がないのです。
そこで、仕事の気分転換にこまめに散歩することがおすすめです。
なるべく周囲の景色を見るようにして3次元の立体的な情報をインプットすることで、脳に適度な刺激を与えることができます。
五感をきちんと使わないと、あっという間に脳はボケてしまいます。
まとめ
今回の若年性ボケに関する記事、いかがでしたか?
半分は、自分に言い聞かせるつもりで書いたのですが、『フリーズする脳』を読むと本当に今の生活に危機感を覚えます。
普段、PCばかり見ているという人は、一度『フリーズする脳』を読んでみてください。
そして、若々しい脳を保つために散歩しましょう。
まずは些細なことからで良いと思います。
仕事中、お菓子を買いにコンビニに行くときに、ちょっと会社の周りを歩きまわってから戻るようにする…という習慣をつけるだけでも、だいぶ違うと思います。