誰もがスマートフォンを利用する時代となり、馴染み深いものとなったアイコン。
直訳で「象徴」を意味しており、抽象的な概念を、具体的な形によって表現することを指す。
アイコンは、シンプルに作られている。試しに、あなたのiPhoneのホーム画面を開いてみてほしい。その多くが、単純な幾何学模様を組み合わせたビジュアルになっている。
シンプルなデザインが流行っているのか。それもあるが、正確にはちょっと違う。
アイコンがシンプルに作られている理由とは、わたしたちの目が「ジオン」を把握しやすいから。
ジオンとは、「馴染みのある形状」を意味しており、円や三角形、四角形などといった単純な図形を指す。
普段それと認識している複雑な図形も、ジオンを脳内で組み合わせることによって把握してる。
だからこそ、アイコンには複雑な模様を用いるのではなく、ユーザーにひと目で分かりやすく伝えるため、シンプルな幾何学模様を組み合わせたようなデザインになっている。