「良質なアウトプットを行うためには、大量のインプットが必要である」という言葉をよく聞きます。
確かにその通りだと思います。
しかし、よくよく考えると「もう一段階あるのではないか」と気づいたのがここ最近のことです。
というのも、情報を大量に摂取しているだけでは知識は身につかないのです。
本当に大切なのは「自分の頭で考えた時間」なのです。
つまり、大量のインプット = 良質なアウトプットではなく、大量のインプット × 自分の頭で考えた時間 = 良質なインプットであると言えます。
情報デブにならないためには
ただ情報をひたすらつめ込むだけで、その情報について自分の頭で考え、自分の言葉で言語化し、腹落ちさせるということをしなければ、ただの「情報デブ」になってしまいます。
そう考えるのも、わたし自身も下記のような体験をしているからです。
デザインについて本を読んだりネットで見た最新の情報について、自分なりに分かりやすく解説しようとブログに書いたり、人に言葉で伝えようとしても、うまく説明できないのです。
一方で、何気なくデザインのことについて考えを巡らせているときに、ふと「あ、こういうことなのかな…」という風に腹落ちした知識というものは、本当にうまく説明することができます。
もちろん、純粋な「トーク術」というものもテクニックとして存在してはいますが、それでもわたしは、人に説明できて初めて理解できていると言えるのではないかと思っています。
自分の頭で考えよう
自分の頭で考えることは、まさしく情報のフィルターとして機能していると思います。
たくさんの情報を摂取したら、その中から上質な栄養(情報)だけを脳に行き渡らせ、不要な成分は排泄(忘れてしまう)するのです。
だからこそ、自分の頭で考えて言語化できた知識こそ、質の良いアウトプットを生み出す材料となるのではないでしょうか。
つまるところ、「良質なアウトプットを行うためには、大量のインプットが必要である」という言葉そのものは、本当にその通りなのです。
ただし、その言葉には様々な意味が内包されていることを知っておかなければならないのかもしれませんね。
インプットは、あくまで「自分の頭で考えるために必要な栄養」を摂取しているだけであると考えましょう。
お肉をたくさん食べてたんぱく質を取っても、きちんと筋トレをしなければ筋肉がつかないように…
P.S.
「情報デブ」という概念は、高城剛さんの下記の著書から学んだことですが、初めて聞いたときは思わずハッとさせられました。
一読の価値があります。