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Webサービスの会社で働くデザイナーが、デザインやライフハックについてゆるく書き連ねるブログです。

Webサービスやアプリなど、UIの言葉選びで気をつけたい3つのポイント

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突然ですが、あなたはUIデザイナーと聞いてどんな仕事をしているイメージがありますか?

Web業界の中でのUIデザイナーといえば、主に画面内のビジュアルを作る人というイメージが強いかもしれません。

しかし、実はビジュアル設計と同じくらいUIデザイナーが大切にしていることが1つあります。

それは「言葉選び」です。

一見するとUIで「言葉選び」と言われてもピンと来ないかもしれませんが、実はUIデザインを行う上で、言葉は大きな要素として関係しています。

例えば、次のような文言についてデザイナーは考える必要があるのです。

  • ボタンの文言
  • ナビゲーションの文言
  • アラートの文言
  • エラーの文言

これらの言葉選びは、簡単なように見えて実は難しいのです。

誤った言葉選びをしてしまうと、ユーザーを誤解させてしまったり、ストレスを与えてサービスから離脱させてしまうきっかけになってしまいます。

そこで今回は、わたしがUIデザインを行うときに気をつけている、言葉選びの3つのポイントについてご紹介します。

1.表記を揃えよう

まず初めに意識しなければならないのが、「表記を揃える」ということです。

この記事を読んでいるWebサービスやアプリ開発者の方は、「表記ぐらいちゃんと揃えてるよ。当たり前じゃないか!」と思われているかもしれません。

しかし、特に大規模なサービスになってくるほど、この表記の統一が取れていない場合が増えてくるのです。

これは、サービスが成長してくると開発チームも細分化され、それぞれのチームで別々に機能追加が行われることでよく発生する問題です。

成熟した会社であれば、こうしたコピーに関するルールも明文化されている場合も多いのですが、急成長しているベンチャー企業等では、UIの「言葉選び」に関するルールまで定められていないことがほとんどです。

あなたがもしWebサービスやアプリの開発に携わっているのであれば、新しい機能を追加するときには表記が揃っているかどうかを気にしてみてください。

  • 英語か日本語か:「編集」or「edit」
  • 漢字か平仮名か、カタカナか:「全て」or「すべて」
  • 類義語:「応募する」or「申し込む」

2.世界観を意識しよう

Webサービスやアプリは、独自の世界観を備えています。

UIの言葉選びをする際には「自分のサービスはどんな世界観を持っているだろうか」ということをまず意識しなければなりません。

そして、こう自問してみましょう。

「この言葉選びは、わたしたちのサービスにふさわしいだろうか」

例えば、女性向けのサービスであれば、女性的な言葉選びを心がける必要があります。

年齢や性別など、ターゲットとなるユーザー像によって言葉選びも変わってくるのです。

  • 場面:「いらっしゃいませ」or「へい、らっしゃい!」
  • 距離感:「操作が完了いたしました」or「おつかれさま、これで完了だよ!」

3.文脈から長短を決めよう

最後に「文脈から長短を決める」というのもUIの言葉選びで重要なポイントです。

ところで、長短とはそのまま「文章の長さ」のことなのですが、あなたはUIの言葉は長いのと短いのとどちらが良いと思いますか?

きっと「基本的には短い方が良いんじゃない?」と思われた方が多いのではないでしょうか。

まさにその通りで、ユーザーは基本的に長々しい文章を読むのを面倒くさがりますし、なるべく苦労せずに直感的に理解できるラベリングになっていることが望ましいのです。

しかし、だからといって「どんな場面においても、短いのが正義!」というわけではありません。

厳密には「基本的には短く、文脈によってはあえて長く」だとわたしは考えています。

というのも、例えば「とある機能」を持った画面の中で別の画面に遷移させたい場合があります。

こんなときに、あまりに短い言葉だと唐突すぎて、ユーザーに誤解を与える可能性があるのです。

そんなときは、ボタンの文言など少々長くなったとしても、具体的に書いてあげた方が良い場合もあります。

このように文脈によって「どのくらい説明するか」の長短を判断することも大切です。

  • 長短:「応募」or「今すぐ○○して申し込む

おわりに

UIデザインといえば、多くの場合は美しいビジュアル面ばかりが注目されがちです。

しかし、ビジュアルの設計と同じくらい言葉選びも大切だということがお分かりいただけたのではないでしょうか。

もしこの後、あなたの好きなWebサービスやアプリを開いたときは、UIの中でどんな言葉選びをしているのかに注意して観察してみるのも面白いかもしれませんよ。

UIの「言葉選び」について学ぶなら

UIデザインを学ぶとき、ビジュアル設計についての本はあっても、UIの言葉選びに特化した本というのはあまり見たことがないのではないでしょうか。

そんな方におすすめしたいのが、下記の「情報アーキテクチャ」という本です。

この本では、Webサービスやアプリにおいて、見つけやすく理解しやすい情報設計を実現するためのテクニックが豊富に紹介されています。

その中でも「ラベリング」という、まさに言葉選びについて解説された章があるのですが、Webサービスやアプリに関わる方であれば読んでおいて損は無いと思います。

気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

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