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Webサービスの会社で働くデザイナーが、デザインやライフハックについてゆるく書き連ねるブログです。

デザイナーの私が新卒の自分に贈りたい10冊の本

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こんにちは、Webデザイナーのtamu(@tamusan100)です。

最近、引っ越しに向けて本棚の整理をしていたら「この本は本当に役に立ったな…」と思ったり、逆に「なんでこんな本を買ったんだろう?」とその場で懐かしんだりと、すっかり作業の手が止まってしまいました。

そんな時間を過ごしていたら、「もし今の自分が、新卒のときの自分に本を贈れるのなら、どんな本を贈るだろう」と思い、それをまとめたくて今回筆を取ってみました。

ということで今回は、「デザイナーの私が新卒の自分に贈りたい10冊の本」というタイトルで、本のおすすめをさせていただきたいと思います!

2月に入り、ちょうど就・転職の時期ということもでもあるので、興味のある方はぜひ読んでみていただけたらと思います。

デザイナーの私が新卒の自分に贈りたい10冊の本

それでは本題に入ります。

ビジネス書や自己啓発書、実用書など、ジャンルを問わずピックアップしてみました。

1.史上最高のセミナー

史上最高のセミナー

史上最高のセミナー

  • 作者: マイク・リットマン,ジェイソン・オーマン,ジム・ローン,マーク・ビクター・ハンセン,ジェイ・コンラッド・レビンソン,ジャック・キャンフィールド,ロバート・アレン,シャロン・レクター,マイケル・ガーバー,河本隆行
  • 出版社/メーカー: きこ書房
  • 発売日: 2006/10/07
  • メディア: 単行本
  • 購入: 4人 クリック: 72回
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日本語のタイトルだけを読むと胡散臭いように思えるかもしれませんが、原題は「Conversation with millionaires(ミリオネアとの対話)」であり、様々な億万長者の教えを得ることができます。

本の内容も「マイク・リットマン・ショー」というラジオで、MCであるマイク・リットマンが、自己啓発やマーケティング、金融、起業家など、各分野の超有名人とやり取りする会話がそのまま収録されていますので、非常に読みやすくなっています。

成功するとは何なのか、事業を立ち上げる真の目的は何なのか…こうした問いかけについて、この本の内容が、そのままわたしにとっての考えの礎となっています。

これまでにオーディオブックで20回以上は聴き直していますが、それでもインプットするたびに新しい気付きが得られる素晴らしい一冊です。

2.外資系コンサルが教える読書を仕事につなげる技術

外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術

外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術

 

この本の著者は、MBAも取得しておらず、まったく異なったバックグラウンドを持ちながら外資系コンサルへ転職したという異色の経歴を持っています。

わたしにとっては、この本を買うべき理由はたった1つで、表紙をめくってすぐのページに付属している「ビジネス書マンダラ」が手に入るからです。

ビジネス書マンダラには、著者がまったく異なった畑から外資系コンサルへ転職するにあたって1,000冊以上の本を読み込み、その中から厳選したビジネス書が体系的にまとめられています。

また、このビジネス書マンダラに書いてある本を順番に読んでいけば、自分の専門分野以外のビジネス書についてはまったく読まなくてもよいレベルにまで昇華されています。

そのため、今後の社会人生活において、無駄な時間を減らすことができるという点で非常に優れた一冊です。

3.問題解決プロフェッショナル

新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術

新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術

 

いわゆる「MECE(ミーシー)」や「ロジックツリー」といった、コンサルタントが用いる技術が解説されています。

上記の「外資系コンサルが教える読書を仕事につなげる技術」の中でも、最も重要な「超基本の6冊」のうちの1冊にも数えられています。

コンサル本といえば巷にはたくさん溢れているのですが、この本1冊だけで十分に学ぶことができると思います。

一見するとデザイナーには関係のない本のように思えるかもしれませんが、アウトプットが異なるというだけで、デザイナーもある意味では問題解決が仕事であり、こうしたコンサルタントの手法は大いに役立てることができるのです。

4.MBA経営戦略

MBA経営戦略

MBA経営戦略

  • 作者: グロービスマネジメントインスティテュート
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 1999/04
  • メディア: 単行本
  • 購入: 5人 クリック: 36回
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国内のMBAスクールとして有名なグロービスが発行している経営戦略についての本です。

こちらも、「外資系コンサルが教える読書を仕事につなげる技術」のの「超基本の6冊」のうちの1冊に数えられています。

この本では、「戦略と戦術」「ビジョン・ミッション」「事業ポートフォリオ」「マーケット・ライフサイクル」といった概念について学ぶことができますが、何よりも「経営者がどんなことを考えているのか」といった目線を身につけることができます。

サラリーマンとしてデザイナーをやるにしても、こうした経営についての基礎知識を身に着けておくことで、デザインという仕事について、また違った風景が見えてくることでしょう。

5.グロービスMBAマーケティング

改訂3版 グロービスMBAマーケティング

改訂3版 グロービスMBAマーケティング

 

上に同じく、グロービスのシリーズです。

こちらも、「外資系コンサルが教える読書を仕事につなげる技術」のの「超基本の6冊」のうちの1冊に数えられています。

いわゆる「3C」など、マーケティングに関する基礎知識が教科書として網羅的に記されていますので、新入社員などには最適化かと思います。

特に受託開発を行っている会社でWebデザイナーやグラフィックデザイナーとして働く場合、そこで行うデザインは、ほとんどの場合マーケティング活動の一部として組み込まれています。

そこで、こうしたマーケティングについての知識を身に着けておくと、デザインする対象となる製品・サービスが「どうやって集客して、教育して、販売して、リピートさせているのだろう?」というセールスの流れ全体を俯瞰できるようになります。

そうすれば、その中でどんなデザインが最適なのか考えるのにも役立つのです。

6.美の構成学

美の構成学―バウハウスからフラクタルまで (中公新書)

美の構成学―バウハウスからフラクタルまで (中公新書)

 

新書なのでさらっと読むことができるのですが、わたしにとっては重要な一冊です。

この本は、今でもわたしの価値観ならぬ「デザイン観」を構成しています。

例えば、「デザインという行為は、センスが無ければできない」という考えに対しては、「正しい構成要素を知ることができれば、誰でも自学自習によってデザインスキルを身につけることができる」という価値観を持つようになりました。

(そして、デザイン以外の分野においても同じことが言えるということも)

というのも、「センスは人それぞれ」だと言いますが、個性の前にまず私たちは「人」という動物であり、脳の構造は同じなので、実は人が何を美しいと感じるかという最大公約数的な正解は必ず導き出せるのです。

デザインを学ぶとはどういうことなのか、人は何を美しいと感じるのか。

そんなことが学べる一冊です。

7.デザイニング・ウェブインターフェース

デザイニング・ウェブインターフェース ―リッチなウェブアプリケーションを実現する原則とパターン

デザイニング・ウェブインターフェース ―リッチなウェブアプリケーションを実現する原則とパターン

  • 作者: Bill Scott,Theresa Neil,浅野紀予(監訳),高橋信夫
  • 出版社/メーカー: オライリージャパン
  • 発売日: 2009/12/28
  • メディア: 大型本
  • 購入: 3人 クリック: 109回
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前職では、この本を片手にひたすらUIのことを考えていました。

タイトルにもある通り、リッチなウェブアプリケーションを実現するための原則とパターンが網羅されており、「こういうときはこうする」というUIデザインについてのデザインパターンを多く身につけることができます。

発売日は2009年であり、今となっては少し事例が古いようにも感じられるかもしれませんが、原理原則は現在でも必ず役立てることができるでしょう。

この本の良いところとしては、原理原則といった概念的な内容だけにとどまらず、きちんと実際のウェブサービスを元にした事例が掲載されているので、エンジニアなど他職種とのコミュニケーションの際にも説明しやすく重宝します。

「もう少しUIデザインについて体系立てて話せるようになりたい」という方にとっては、最適な一冊だと思います。

8.嫌われる勇気

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

最近流行りのアドラー心理学について、対話形式で学べる一冊です。

わたしは当初この本について、どうせ「嫌われてもいいから自分の好きなことをやれ!」といった精神論が書いてある薄っぺらい自己啓発書だと勘違いをして、読むのを敬遠してしまっていました。

しかし、オーディオブックが発売されていたのを見つけて、試しに聴いてみたところ、見事にパラダイム・シフトが生じました。

特に、「課題の分離」というアドラー心理学の考え方については、ぜひとも自分で熟考してみる価値があると思います。

職場での人間関係に悩んでいたり、何かがんじがらめになっているような思いを抱いている社会人の方にぜひともおすすめしたい一冊です。

9.影響力の武器

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

 

膨大な社会実験のデータを元に編纂されている、「なぜ、人は動かされるのか」というテーマで書かれた一冊です。

これを読むと、いかに自分が普段の意思決定の中で、人間の持つ習性に操られていたのか、またはそうした習性を利用されてセールスされていたのかということに気がつけます。

この本の中で書かれているコントラストの原理や、コミットメントについてのエピソードを強く胸に刻みこんでおけば、重要な場面でふと冷静になって考え直すこともできるかもしれません。

また、もちろん悪用は厳禁ですが、人を説得したりするテクニックをこの本から学び取ることも良い活用方法です。

10.会社設立と運営のしかた

オールカラー 一番わかる会社設立と運営のしかた

オールカラー 一番わかる会社設立と運営のしかた

 

これまでの本とはかなり毛色が違うのですが、最後にご紹介するのは「会社の作り方」が分かりやすく解説されている一冊です。

実は、前職でひょんなことから関連会社の設立のお手伝いを業務として行ったことがありました。

当時はもちろん、いきなり会社を作ってくれと言われても訳がわからないので、色々な本を見てみたのですが、その中でも一番わかりやすかったのが上記の本でした。

この本を読んで書類を揃え手続きをしていったことで、何とか法人登記まで行うことができたのですが、「なんだ、会社って意外と簡単につくれるんだな」ということがよく分かります。

よく、「将来は起業したい!」という方は多くいらっしゃいますが、実は会社をつくること自体はかなり簡単にできます。(定款の作成など、難しい部分は行政書士さんにお願いできますし…)

本当に難しいのは、作った後で、どうやって継続していくかということなのです…。

そうした現実的な目線を身につけるために、こうした実務的な本を読んでおくのも悪くないかもしれません。

おわりに

あらためてこの記事を書いてみて、本の紹介というのは難しいのだなと痛感しました。

人に何かをおすすめしたいと思ったとき、自分の頭の中にある考えと、それをアウトプットした文章との間には、埋められない深い溝があるように感じました。

それでも、もしこの記事がきっかけで何か素敵な本との出会いのきっかけになれば幸いだと思っています。

もし興味を持たれた方は、ぜひとも上記の中のいずれかの本でも読んでみてください。