読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Tortoise Shell

デザイナーによる、デザインやライフハックブログです。

あえて今、Webデザイナーのプログラミング学習にFlashをおすすめしたい理由

「これからは、Webデザイナーもコードが書けたほうが良い」という声をよく耳にしますよね。

事実として、目に見えてWebサイトはどんどんリッチになっていっており、アニメーションなどの動きも含めてデザインするためにも、WebデザイナーがJavaScriptなどのプログラミング言語を扱えるようになれば、便利な場面も多いでしょう。

しかし、以前よりもプログラミング学習が身近になったとはいえ、挫折するWebデザイナーが大勢います。

なぜ、挫折してしまうのでしょうか。

Webデザイナーがプログラミングに挫折する理由は何か

Webデザイナーにかぎらず、初心者がプログラミングを学ぶうえでネックになるのは、下記の2点が挙げられるでしょう。

  • 環境構築
  • プログラミング特有の概念の理解

Webデザイナーであれば、プログラミングを学ぼうとした際、日頃の業務の延長線上でRuby(Ruby on Rails)やPHPなどを選択する人が多いようです。

環境構築でまずつまづく

しかし、Web系の言語はとっつきやすそうに見えて意外と面倒くさいものです。

仮想環境を構築するためにUNIXコマンドを覚えたり、サーバーやデータベースの知識が必要になったりと、プログラミング言語そのものよりも、周辺知識を含めた全体を学習するのが難しいのです。

プログラミング特有の概念の理解が難しい

変数や配列、クラス、オブジェクト指向など、プログラミング特有の概念を理解する段階でつまづく初心者も大勢います。

よく、「変数とは、様々な値を入れることができる箱のようなものです」と初心者向けの本で解説されていたりしますが、いまいちイメージしづらく、しっくりこないのではないでしょうか。

あえて今、FlashとActionScript3.0という選択肢

上記の挫折するポイントを踏まえて、わたしはある提案をしたいと思います。

それは、デザイナーのプログラミング学習の第一歩として、Flashでゲーム開発を行うというものです。

(※Flashは現在、Animateと名称を変更しているのですが、まだ浸透しておらずFlashの方が伝わりやすいと思ったので、 あえてこのままFlashの表記で続けますね。)

Flashなら環境構築はほとんど必要ない

まず環境構築ですが、Flashならそもそも環境構築がほとんど必要ありません。

Flashそのものが、インタラクティブコンテンツを作成するための統合開発環境になっているからです。

開発を始めるためにわたしたちがやることは、普段PhotoshopやIllustratorを立ち上げるのと同じように、 Flashを起動するだけで良いのです。

Flashならプログラミングも概念がつかみやすい

次にプログラミング特有の概念の理解ですが、 これもFlashで学習することで簡単に理解することができます。

というのも、Flashであればある程度の歴史もあるので、良書がたくさん出版されており、 ノウハウが蓄積されています。

例えば、わたしが一番おすすめしたいのは「Flashゲームテクニック」という本で、これはプログラミング入門のために最高の一冊です。

Flashゲームテクニック

Flashゲームテクニック

  • 作者: Rex van der Spuy,永井勝則
  • 出版社/メーカー: ボーンデジタル
  • 発売日: 2010/11/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 3人 クリック: 21回
  • この商品を含むブログ (1件) を見る
 

Flashゲームテクニックは、紙しばいのような簡単なゲームから初めて、最終的にはスーパーマリオのような横移動型のゲームを作りながら、 変数や配列、オブジェクト志向での開発を学ぶことができるという内容になっています。

ゲームを作りながら学ぶのが一番分かりやすい

変数にしても何にしても、プログラミング特有の概念は、ゲームをつくりながら学ぶのが一番分かりやすいと思います。

例えば、先ほど述べたような入門書にありがちな説明…

「変数とは箱のようなものです」

こんな風に言われても、 漠然としすぎていてしっくりこないですよね?

しかし、例えばクイズゲームのようなものをつくりながら、 自分でscoreという変数を定義してみたり、if文で回答ごとに異なる得点が入っていくスクリプトを書いてみれば、 はるかに簡単にイメージをつかむことができます。

Unityではダメなのか

では、ゲームをつくりながら学ぶのが良いということであれば、「今の時代なら、Unityとかのほうがいいんじゃない?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。

わたしも確かにUnityでJavaScriptやC#を学ぶのも良いと思うのですが、Webデザイナー向け…ということであれば、 それでもやはりFlashでActionScript3.0を書くが良いのではないかと思っています。

なぜかというと、FlashはAdobe Creative Cloudの一員なので、 気持ち的にもとっつきやすいのです。

ActionScript3.0とは切り離して考えるにしても、FlashのUIは他のAdobe製品と共通しているところも多いので、 PhotoshopやIllustratroと同じような気持ちでプログラミングの勉強を始めることができます。

プログラマーの方からすればくだらないと思われるかもしれませんが、ノンプログラマにとって、この気持ちの問題はすごく重要なのです。

Flashは廃れていく運命だから意味が無い?

さらに、「FlashはWebにおいてはどんどん廃れていっているから、学んでも意味が無いのではないか」という意見もあると思います。

ですが、それは裏を返せば「技術として成熟している」という証でもあるのです。

Flashは、Webにおいては全盛期よりは廃れてしまいましたが、それでも一時代を築いたプラットフォームであり、 コミュニティも成熟しています。

先ほどの「Flashゲームテクニック」のような良書も揃っていますし、何かにつまづいたときでも、検索すればだいたいの問題は、解決策を見つけることができます。

なので、FlashでActionScript3.0を学んだからといって、即実務で役立てられるわけではないかもしれませんが、プログラミングへの苦手意識を取り去るための最初の土台作りのためには最適だと思います。

ActionScript3.0が理解できれば、そのままJavaScriptへ

さらに、ご存知のとおりActionScript3.0はJavaScriptと同じくECMAScriptがベースになっている言語です。

そのため、文法的にJavaScriptと大変よく似ています。

Flashでの開発を通してActionScriptを習得したら、そのままJavaScriptもスムーズに理解できるようになりますので、そうすれば実務でも開発に少しずつ携わることもできるようになるでしょう。

また、最近よく見かけるオシャレなサイトのエフェクトやアニメーションなども、 新しく見えるだけで、やっていることはFlash時代の表現とそう変わりありません。

Flashでコードベースのアニメーション制御を学んでおけば、活用する機会は山のようにあります。

まとめ

あえて今、Webデザイナーのプログラミング学習にFlashをおすすめする理由について、今回は書いてみました。

わたしも、最初はプログラミングについては全く理解不能で、拒否反応を起こしていました笑

しかし、学生時代にFlashとActionScript3.0に触れていたおかげで、社会に出てPHPなど他の言語に触れたときも、苦手意識などは持たずに済みました。

現在、仕事では簡単なスクリプトくらいしか書くことはありませんが、それでもFlashが自分に教えてくれた「プログラミングは楽しいものだ」という体験は、とても貴重だと思っています。

ActionScript3.0を学んだところで、すぐさま実務には役立たないかもしれません。

ですが、これからプログラミングと付き合っていく上での土台を作るため、ちょっとだけ遠回りしてFlashからやってみるというのは、 そんなに悪い選択じゃないと思います。

WebデザイナーのようなAdobe使いの方は、よろしければぜひ検討してみてください。

ActionScript3.0のおすすめ書籍 

Flashゲームテクニック

Flashゲームテクニック

  • 作者: Rex van der Spuy,永井勝則
  • 出版社/メーカー: ボーンデジタル
  • 発売日: 2010/11/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 3人 クリック: 21回
  • この商品を含むブログ (1件) を見る
 
ActionScript 3.0 アニメーション

ActionScript 3.0 アニメーション

 
ActionScript 3.0 イメージエフェクト - スクリプトで作る画像効果

ActionScript 3.0 イメージエフェクト - スクリプトで作る画像効果