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Webサービスの会社で働くデザイナーが、デザインやライフハックについてゆるく書き連ねるブログです。

製品ライフサイクルと、デザイナーが取るべきアプローチについて

product life cycle

経営やマーケティングの書籍で頻出するのが、「製品ライフサイクル理論」です。

製品ライフサイクル理論とは、プロダクト(製品)は、導入期→成長期成熟期衰退期という4つの段階を経るというもので、典型的な例では上記画像のようにS字型カーブを描くと言われています。

さて、この製品ライフサイクル理論ですが、何も経営者やマーケター、MBA志望の学生だけが学ぶものではなく、デザイナーにとっても役立つ理論なのです。

なぜデザイナーが製品ライフサイクルを学ぶか

デザインの勉強だけをしていれば、製品ライフサイエンスという言葉を耳にする機会はあまり無いかもしれません。

しかし、デザイナーも製品ライフサイクルの概念を簡単に知っておくと、良いことがあります。

なぜなら、新しく製品を開発する際に、その製品がライフサイクルのどこに位置しているかによって取るべきアプローチも異なってくるからです。

つまり、あなた(デザイナー)のデザイン指針の1つになり得るということなのです。

それでは、次から製品ライフサイクルの各フェーズにおける特徴を見ていきましょう。

導入期(introduction)

導入期においては、まだまだ市場は未発達の状態であり、全く新しいコンセプトや機能をもった製品の場合、ここに位置づけられることが多いでしょう。

導入期にいるということは、まだその製品が一般に広くは認知されていないという事になります。

そのため、従来の製品と比べてこれから売り出す商品がいかに新しいか、または優れているかを伝えなければなりません。

成長期(growth)

成長期においては、市場が活発になり、ライバル社もどんどん参入してきます。

顧客の方も製品について詳しくなってきており、基本的な使い方や、どこで買うのが良いかといった知恵もついています。

そのため、単に製品そのものの新規性などを打ち出しても効果は薄く、それよりもターゲット層を絞り込んで差別化していくことが有効になってきます。

成熟期(maturity)

成熟期においては、市場が既に限界まで拡大しているため、後はシェアの獲得競争になってきます。

どのようにして既存の顧客を逃がさないようにするかが鍵となってくる段階とも言えるでしょう。

そのため、品質の向上や価格の安さを打ち出して他社競合からシェアを守るといったアプローチが取られます。

衰退期(decline)

衰退期においては、再度上記の画像を見ていただければお分かりの通り、市場は縮小に向かうため、製品がもたらす売上も下がってきます。

大幅なシェアを持っている上位の企業のみがかろうじて利益をあげるのみで、それ以下の位置にいる企業は撤退を余儀なくされることでしょう。

製品ライフサイエンス理論の注意点

ここまでで製品ライフサイクルの各フェーズにおける特徴とアプローチについて見ていきましたが、もちろんこの理論は完璧ではありません。

いくつかの注意点があるので、それについても把握しておく必要があります。

例えば、全ての製品が同じようなプロセスをたどるとは限りません。

急激に流行して、その後一気に廃れるようなブーム商品などは、成熟期を迎えることなく一気に衰退期に移行することもありえますし、また業界によっても製品ライフサイクルの曲線には特徴が出てきます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

製品ライフサイクルについて簡単に知っておくと、少しは役立ちそうだと思いませんか?

例えば、デザイナーとしてアプリなど新しい製品を作ろうとした際、製品ライフサイクルについての概念を知っておけば、その製品が市場においてどんな時期にあるのかを見極めることによって、取るアプローチを変えることができます。

スタートアップでデザイナーをしている方や、社内でインハウスデザイナーをされている方など、ぜひお役立てください。

p.s.

今回の記事に興味を持たれた方は、製品ライフサイクル理論を含めて下記の本に詳しく解説されていますので、こちらもチェックしてみてください。

改訂3版 グロービスMBAマーケティング

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