Tortoise Shell

Webサービスの会社で働くデザイナーが、デザインやライフハックについてゆるく書き連ねるブログです。

ミドリムシで学ぶ偉大なベンチャー企業

あなたは、ユーグレナという会社を知っていますか?

ミドリムシの会社…と言えば、思い出す方もいらっしゃるかもしれません。

このユーグレナという会社、経済産業省が主催する「第1回日本ベンチャー大賞」にて「内閣総理大臣賞(日本ベンチャー大賞)」を受賞したすごい会社なんです!

今回は、そんなユーグレナ社とミドリムシについてご紹介します。

ユーグレナ=ミドリムシ

どうしてユーグレナが日本ベンチャー大賞を取れるほどすごい会社なのか… それは、世界で始めてミドリムシの大量培養に成功したからなんです。

そして今や、様々なミドリムシ商品(サプリメント、化粧品、栄養食品、その他)の中でも一大ブランドとしての地位を確立しています。

ちなみに、社名のユーグレナというのは、そのままミドリムシの学術名だったります。

なんでミドリムシ?

そもそも、なんでミドリムシを商品化しようと思ったの?と疑問に思われた方もいらっしゃるかと思います。

ユーグレナの出雲社長は、学生時代は元々国連で働きたいと思っており、その際にインターンでバングラデシュに行きました。

そこで現地の人の深刻な栄養不足を目の当たりにして気づいたのです。

バングラデシュには、穀物はたくさんあって、お腹いっぱい食べることはできる。

でも、人間はそれだけじゃ健康には生きていけない。

結局、肉とか野菜とか、栄養をバランスよく摂らなければ栄養失調になってしまうのだと。

ミドリムシは魔法の食材!?

その後、出雲社長は思ったそうです。

あーあ、肉と魚と野菜と、全部の栄養が同時にとれるような、そんな魔法みたいな食料ってないのかな…と。

そうして追い求めていて出会ったのが、ミドリムシだったというわけです。

このミドリムシ、動物性と植物性の栄養を両方もってるすごいやつなのです。

その数なんと59種類…。

なんと、野菜だけではなく、肉や魚の栄養も摂取することができるのです。

「これならイケる!」と踏んだ出雲社長は、ミドリムシの製品化に向けて動き始めました。

ミドリムシの製品化、めっちゃ難しい…

よし、ミドリムシを製品化するために、ミドリムシを培養しまくろう!

そう意気込んだ出雲社長でしたが、壁にぶち当たりました。

実はミドリムシの培養、めちゃくちゃ難しかったのです。

なぜかというと、ミドリムシというのは食物連鎖の最も下位に位置する微生物であり、それでいて動物性と植物性両方の栄養を持っているものですから、他の生物からしたらご馳走なのです。

なので、ミドリムシを培養しようとすると、すぐに他の微生物に汚染されて(食べられてしまって)ダメになってしまいます。

日本ベンチャー大賞を受賞

しかし、出雲社長たちは諦めませんでした。

全国のミドリムシを研究していた大学の先生たちを訪ね歩き、研究を重ね、ついに培養に成功したのです。

キーとなったのは、発想の逆転でした。

これまで、ミドリムシ以外の生物が入らないようにするという発想で培養しようとする手法がメインだったのを、ミドリムシしか生きられないような培養液を開発する…という風に転換して実験を進めたことで、ついに世界で初めて培養に成功したのです。

その後のユーグレナの活躍は飛ぶ鳥を落とす勢いで、経済産業省によって開かれた「第1回日本ベンチャー大賞」では「内閣総理大臣賞(日本ベンチャー大賞)」を受賞しました。

東大発、そして世界で初めてミドリムシの培養に成功したというところが、最近流行りのITベンチャーなどとは一線を画していますよね。

この世に無駄なものなんてない

出雲社長の言葉で、印象深いのが「この世に無駄なものなんてない」という一言でした。

これって、ミドリムシを研究し続けてきた社長の言葉だからこそ深みがあると思いませんか?

というのも、ミドリムシなんて、そのへんの田んぼにいくらでもいるようなもので、食物連鎖の一番下にいるような生物です。

それでも世界を救うポテンシャルをもっています。

ミドリムシなんかでもそうなんですから、世の中に無駄なものなんて無いというのは、確かにその通りなのかもしれませんね。

本当のベンチャー企業の姿を見た

本来ベンチャーというのは、世の中に無い新しい技術を開発して、新しい市場を作り出すような会社のことを指しています。

最近IT界隈でもベンチャーが流行っていますが、実態は「ただの新しい会社」というだけで、ビジネスモデル的には普通の受託開発だったりしますよね。

このユーグレナの物語を見ていると、本当の意味で、まだ世の中にないサービスを作り出すベンチャーがどれだけ偉大なのか…本当のベンチャー企業の姿を見ることができたような気がします。

今回お話したことは、ユーグレナ社の出雲社長による『僕はミドリムシで世界を救うことに決めました』に詳しく書かれています。

最近は、ベンチャーといえばITといった感じになっていますが、ベンチャーに興味のある方こそ、このミドリムシの本をぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。――東大発バイオベンチャー「ユーグレナ」のとてつもない挑戦

僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。――東大発バイオベンチャー「ユーグレナ」のとてつもない挑戦

 

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僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。――東大発バイオベンチャー「ユーグレナ」のとてつもない挑戦