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Webサービスの会社で働くデザイナーが、デザインやライフハックについてゆるく書き連ねるブログです。

Dribbbleはデザインの参考にならない?コンセプトアートの盲点に注意しよう!

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デザイナーならチェックしている人も多いであろう、Dribbble。

招待制のサービスなのでクオリティの高い作品が多く、そのため「デザイナーならDribbbleはチェックすべき!」という声もよく聞きます。

しかし、Dribbbleを見ても実務においては参考になるとは限らないのです…。

この事を語るには、コンセプトアートの盲点についてお話しなければなりません。

コンセプトアートとは?

コンセプトアートは、実際の製品・サービスを完成させる前に、それについて「こんな製品・サービスですよ!」ということを視覚的に表現するために制作されるものです。

映画だと、プロモーションの段階でよくコンセプトアートが公開されていますよね。

アメコミ系の映画だと、よくTwitterなんかでシェアされているのを目にする方も多いのではないでしょうか。

さて、ここで話を戻します。

どうしてDribbbleにあがっているデザインが実務では参考になるとは限らないのかというと、Dribbbleにあがっているデザインは、まさにこの「コンセプトアート」であることが多いからなのです。

コンセプトアートの盲点

コンセプトアートは、実際の製品やサービスについて「こんな感じのものです!」というのを端的な表すためには、非常に優れた手法だと言えます。

しかし、悪い言い方をすれば、それは「一番良く見えるところ」「デザイン的に都合の良いところ」だけを切り取って見せているのです。

Dribbbleにおいては、例えば架空のWebサービスはスマートフォンアプリのUIデザイン案がたくさん公開されています。

それらは、ぱっと見は美しくて良いデザインのように感じられますが、よく見てみると「このデザインの規則性で、他の画面も成り立つの?」「これ、他の画面どうなってるの?」と疑問に思うところが多々出てきます。

プロモーションならともかく実際の案件では、きちんとすべての画面で整合が取れていなければ使い物になりませんよね?

このように、必ずしもDribbbleにあがっているデザインがそのまま参考になるとは限らないのです。

Dribbbleの正しい活用方法

…と、ここまでDribbbleが悪者のような言い方をしてしまいましたが、決してそんなことはありません!

Dribbbleは、世界中の第一線で活躍されているデザイナーが、日々新しい試みとしてのデザインをアウトプットしているので、学べることが沢山あります。

Dribbbleにあがっているデザインから正しく学ぶには、表面的なデザインをそのまま参考にしようとするのではなくて、あくまでデザインの構成要素を参考にすることだと思います。

例えば、エフェクトのかけ方やホワイトスペースのバランスなど、その作品を構成要素に分解して、その1つ1つの要素から表現方法を観察することで、とても質の高い学びを得ることができます。

まとめ

Dribbbleは、デザイナーがインスピレーションを得るのに最適な場所です。

しかし、時にはコンセプトアートと実際のデザインを混同してしまうことで、デザイン全体での整合性やユーザビリティを欠いてしまうことのないよう、気をつける必要があるのではないでしょうか。

それでは、これからも楽しいDribbbleライフを!

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