Tortoise Shell

Webサービスの会社で働くデザイナーが、デザインやライフハックについてゆるく書き連ねるブログです。

デザインにおいて、なぜコンセプトが重要なのか

わたしが仕事でデザインするとき、特に注意を払っていることがあります。

それは、『全ての「要素」に「筋」が通っているかどうか』ということで、言い換えれば、「コンセプトから逸れていないか」とも表現できます。

デザインにおいて、なぜコンセプトが重要になってくるのでしょうか。

戦略と戦術の話

ここからが本題ですが、なぜ「コンセプトを体現できているか」が重要になるのでしょうか。

それは、経営の分野でよく使われる「戦略」と「戦術」の関係に当てはめると分かりやすいでしょう。

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上のピラミッドは、会社経営を戦争で例える際によく用いられる図です。

戦略は資源配分を、戦術は資源活用、兵站は実行(オペレーション)を指します。

サラリーマン目線であれば、ピラミッドの下の方から見ていくのが分かりやすいと思いますが、兵站は戦術に従って行われますし、戦術は戦略の元で展開されます。

つまり、下の要素は上の要素に従っているのです

戦争においても、戦術レベルで局所的な勝利を収めても、最終的に戦略的な勝利を収めなければ勝つことはできないのです。

デザインにおけるコンセプトは「戦略」だ

それでは、これをデザインに当てはめてみましょう。

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そうすると、このようになります。

この図を見れば、最初に述べた「デザインしているものがコンセプトを体現できているか」がいかに重要なことなのかが分かりやすいのではないでしょうか。

ピラミッド下段の「Illustrator」や「Photoshop」は実際にデザインを実行するための要素ではありますが、中段の「色彩設計」や「タイポグラフィ」などの理論を知っていなければ、ツールの使い方だけを知っていても良いデザインを生み出すことができません。

また、中段の理論を知っていても、それが上段のコンセプトを元にして活用されなければ、せっかくデザインした成果物もクライアントの評価を得ることができません。

いくらツールを使いこなせて、デザインの理論も抑えてかっこ良く作ることができたとしても、コンセプトから逸れていれば意味が無いのです。

もしコンセプトを無視するとどうなるか

例えば、寒色系のクールで大人びたデザインを行って、その完成度が素晴らしかったとします。

ですが、そもそもクライアントが求めていた成果物のコンセプトが「家族の温かみ」だったとしたらどうでしょう。

それでは、内外からまったく評価してもらえませんよね。

デザインにおいて、なぜコンセプトが重要なのか。

それは、目的に応じて正しいデザインを行うための指標になるからなのです。

P.S.

記事中のピラミッドの図は、経営の本ではよく出てくる概念です。

下記の本でわかりやすく解説されていますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

デザイナーで、サラリーマンという就業形態であったとしても、商売する者のリテラシーとして身につけておいて損ではありません。

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