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Tortoise Shell

デザイナーによる、デザインやライフハックブログです。

UIデザイナーのためのIoT基礎知識

http://www.flickr.com/photos/71035640@N08/15630697346

photo by ForbesOste

どこかぼんやりとしているIoTという言葉

近年、IoTという単語がよく聞かれるようになりました。

何となく「モノのインターネット」という意味だということは知っているけれど、正直ぼんやりとしか分かっていない…という方も多いのではないでしょうか。

わたし自身もつい最近までは抽象的なイメージしか持っていなかったのですが、今週たまたま勉強する機会があったので、備忘録も兼ねてIoTについてまとめておこうと思います。

IoTってなに?

後述の書籍『デザイニング・マルチデバイス・エクスペリエンス』によれば、世界のインターネットに接続しうるモノのうち、実際にインターネットに接続されているモノは今だ1%しか無いのだそうです。

これだけスマートフォンやタブレット、PCが普及しているのにも関わらず、です…。

驚きですよね。

それでは、残りの99%が何なのかというと、パッと思い浮かぶのは家電でしょう。

他にも、公共の道路や橋、お皿や箸などの食器、食品のパッケージなど、ありとあらゆる「モノ」も該当します。

さらに、人間やペットなどの動物もIoTの対象には含まれています。

「世の中のありとあらゆるものをインターネットに接続し、巨大なシステムの一部に組み込む」

これが、「IoT」なのです。

モノをネットにつないで、何が嬉しいの?

IoTの概念が何となく分かったら、続けて次のような疑問が浮かぶのではないでしょうか。

「それじゃあ、あらゆるモノをネットにつないだらどんなメリットがあるの?」

もちろんメリットは色々あるのですが、よく言われるのは次のようなことです。

「IoTは世の中の無駄な損失やコストを減らすことができます。」

どういうことかというと、身近な例で冷蔵庫を挙げてみましょう。

IoTの概念が取り入れられた新世代の冷蔵庫は、中にどんな食品が保存されているのかを管理してくれます。

そして、新鮮度合いや賞味期限も管理してくれます。

これらの情報をあなたが出先でスマートフォンから見られるようにするだけで…

  • 既にあるものを買ってしまうなど、買い物のミスを防ぐことができる
  • 賞味期限が近づいた食品について、アラートで表示してくれる
  • 冷蔵庫にある食品を腐らずに使い切らせるようなレシピを提案してくれる

といったことが実現できるのです。 

このように、IoTはあらゆる情報を集積化しアクセスできるようにすることで、システム全体の無駄を減らすことができると言われています。

WebデザイナーやUIデザイナーはIoTに注目しておこう

このIoTの動向は、WebデザイナーやUIのデザイナーであれば注目しておくべきでしょう。

なぜかというと、UIデザインの活動領域はIoTの流れと共に広がっていくからです。

UIデザインというと、現在だとどうしても「画面をつくっている」というイメージがありますよね。

しかし、ご存知の通り、UIの本来の意味は「人とシステムとをつなぐ境界線」であって、「画面」はそのアプローチの1つでしかありません。

現在はその「画面」をインターフェースとしているデバイスの中でのデザインが中心ですが、IoTの広がりと共に、ありとあらゆるモノとインターネットとのUIをデザインする必要性に駆られるでしょう。

そして、それはもはや、わたしたちWebデザイナーが現在進行形で四苦八苦している「マルチデバイス対応」とはまるで次元の違うレベルで試行錯誤が必要になるのです。 

じゃあ、今の内になにをしておけばいいの?

来たるべきIoTの時代に対応するためには、UIの本質について学んでおくことが一番の対策です。

考えてもみてください。

技術は常に進歩しますが、ユーザーの目的はそれほど変化しないのです。

例えば、カーナビの進化の歴史を思い返せばわかりやすいと思います。

最初は地図を見ながら、やがてカーナビが登場し、今はスマホやタブレットを車に搭載して…

このように、デバイスや使われている技術は変わっていっていますが、「目的地にたどり着きたい」というユーザーの利用目的はずっと変わらないのです。

もしIoT時代のUIデザインに興味のある方は、『デザイニング・マルチデバイス・エクスペリエンス』を読んでおくと良いでしょう。

この書籍では、アプリケーションがスマホやテレビなど様々なデバイスに展開されるようになった現代において、デバイスの枠を超えて優れたUXデザインを行うための指標を学ぶことができます。 

新しい情報に追いつくことも大変ですが、その中でも常に「本質」を意識して学んでいくことで、時代の変化に対応できるデザイナーになれるのではないでしょうか。

デザイニング・マルチデバイス・エクスペリエンス ―デバイスの枠を超えるUXデザインの探求

デザイニング・マルチデバイス・エクスペリエンス ―デバイスの枠を超えるUXデザインの探求

  • 作者: Michal Levin,青木博信,大木嘉人,笠原俊一,瀬戸山雅人,矢野類子
  • 出版社/メーカー: オライリージャパン
  • 発売日: 2014/12/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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