Tortoise Shell

Webサービスの会社で働くデザイナーが、デザインやライフハックについてゆるく書き連ねるブログです。

Webサイト制作の仕事は減っても、Webデザイナーが今後も活躍できる理由

すべての人がクリエイターになれる時代がやってきた。 

クリス・アンダーソンの『MAKERS』を読んで、そんな新時代の到来に密かに心躍らせている。

今後は、ますます3Dプリンタが熱い。

「3Dプリンタがあったって、何を出力すればいいんだ?」

「あったってしょうがないし、普及しないだろう。」

という予想もあるが、今のプリンタだって、当初ここまで一家に一台レベルで普及するとは誰も思わなかっただろう。

そう考えれば、3Dプリンタが一家に一台普及してもなんの不思議もない。

3Dプリンタが普及することで、誰でもモノづくりに参加できるようになる。

GitHubには、そのうちアプリケーションなどの情報製品よりも、家電や家具の設計のための3Dデータやソースコードの方が溢れるようになるかもしれない。

(今のところ3Dプリンタだけで家電や家具までは作れないのだが…)

アプリケーションなどと違い、実体を伴うモノづくりに関しては、これまでは企業の力を借りなければ成り立たせることはできなかった。

しかし、今やそれもインターネットのおかげで可能になった。

今後は、わたしたちが普段Webサイトやアプリを作っているのと同じような感覚で、机や椅子などもデザインするようになるだる。

現に今の段階でも、有名やCADソフトには、パブリッシュの際にそのままインターネットを経由して工場に低コストでデザインした製品の発注を行える機能が搭載されている。

クリエイトするためのハードルは、ハード面でもソフト面でも限りなく低くなったのだ。

また、アイデアがあるが生産のための資金が無い…という人でも、そのアイデアさえ優れていれば、クラウドファンディングで手軽に資金を調達することも可能になった。

つまり、アイデアさえあればたいていのモノは作れるようになってしまうのだ。

もちろん、販売だってあなた一人で全部行うことができる。

現在でも、クオリティの高いデザインのショッピングサイトを無料で開設できるサービスが複数ある。

集客も、SNSやブログ、メルマガを通して、代理店を通さずエンドユーザーに直接売り込むことができる。

(だから、クリエイターもマーケティングを覚える必要がある) 

言葉通り、すべての人がクリエイターになれる時代なのだ。

上記に関連して、Webデザイナーとして思うことがある。

昨今、Webサイト制作だけでは今後厳しくなる…というネットの記事をよく目にするようになった。

だが、それに対する解決策や新しい道を具体的に示してくれる記事には出会ったことがない。

わたしは、『MAKERS』を読んで、Webサイト制作という仕事は減るかもしれないが、Webデザイナーという職業はむしろ活躍の場を広めるのではないかと思っている。

最近、IoT(モノのインターネット)という言葉がしきりに飛び交っている。

あらゆるものがネットに接続される時代が到来しようとしているが、そういった意味で今Webデザイナーをやっている人は有利なのだ。

なぜなら、Webデザイナーは、インターネットとエンドユーザーとをつなげる方法を他のどの種類のデザイナーよりも知っている。

そういった意味で、Webの領域が従来のプロダクトデザインの分野にまで広がるのであれば、Webデザイナーが今のうちに3Dやプロダクトデザインの勉強を始めておけばオイシイことは間違いない。

これは、Webデザイナーの生き残り戦略という点で1つの道だと思っている。

誰もがモノづくりに参加できる時代の到来と共に、Webデザイナーは自らの領域をブラウザの外にまで拡張し、新世代のプロダクトデザインを牽引することができるのではないか。

そのような予感を得ている。

IT関係のデザイナーで、自分はモノづくりとは関係無いと思っている人でも、下記の『MAKERS』は一度チェックしてみてほしい。

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる