Tortoise Shell

Webサービスの会社で働くデザイナーが、デザインやライフハックについてゆるく書き連ねるブログです。

デザインも「伝え方が9割」

わたしは、自分のデザインを上司や社長に提案するとき、とにかく論理的に説明することを心がけています。

自分のデザインを相手に論理的に伝えなければならないのは当たり前のことかもしれません。

しかし、わたしが特に上記のことを意識するようになったのには、とあるきっかけがありました。

デザインの意図が伝わるとは限らない

それは、昔、自社サービスのランディングページを初めてわたし一人に任せていただいたときのことです。

入念にデザイナーの上司にもアドバイスを求めてフィードバックをもらい、「良い案ができた!」と自分でも満足するくらいの出来栄えになったデザインを、プロマネの上司に見せに行った際、こんなことを言われました。 

「いいですね!あ〜…でも、僕は赤色の方が好みなんですよね。赤にしてください。^^」

わたしはとても困惑しました。

なぜなら、上司が指摘した箇所は、赤系統の色に変えてしまうと明らかにダサくなることが目に見えていたからです。

それは、わたし自身の感覚でも思ったことですし、配色理論的にも「そこで赤は無いだろ…」というものでした。

デザインには理由がある

また、その一箇所を変えてしまうことで全体のバランスも大きく崩れてしまうので、「ちょっと色を変えるだけでしょ?」と言われても、実際は大変に苦しい作業なのです。

わたしは、自分が提出したランディングページが、きちんとした配色理論にもとづきコンセプトに沿うように計算してデザインしたことをうまく伝えようとしました。

しかし、話し下手なわたしはけっきょく自分のデザインの意図をうまく伝えられずに悔しい思いをしました。

そして、さらにデザインも言われた通りに修正したことでどうしても自分の中で納得のいかないものになったまま世の中に出すことになってしまいました。

読者の皆様の中にも、似たような経験をされたことがある方がいらっしゃるかもしれません。

デザインはセンスでやるもの?

他人に自分のデザインを提案する際には、まず「デザイン=なんとなくセンスでやるもの」だと思っている人が大勢いるのだという前提を頭に入れておく必要があります。

そのように考えている方々は、デザインの評価基準は「人それぞれの好み」だと思っているのです。

デザイナーにとっては、自分のデザインを提案するときに「デザイン=なんとなくセンスでやるもの」だと相手に思われていてはつらいものがあります。

なぜなら、デザインの良し悪しは好き嫌いの問題、人それぞれであると思われていたら、いくら良いデザインを提案したところで、マネジメント層から「赤色のほうが好みだなー。赤にしてよ♪」と言われてしまえば、一兵卒のわたしたちはパワーバランスので負けてしまいます。

たとえそれがいくらダサくても…です。

デザインの理由を説明できた方が採用されやすい 

しかし、自分のデザインについて、なぜそうしたのかという目的と、その目的を実現させるための理論とその効果をしっかりと説明できれば、相手も無下にはできません。

だからこそ、デザイナーもデザインだけでなく技術や経営、マーケティングのことも少しは勉強しておかなければなりません。

相手の立場にたって効果的な説明をするために必要だからです。

また、「言わなくても伝わるだろう」とか「自分のデザインを理解できない相手が悪い。」と思ってしまう頑固な職人タイプのデザイナーは、いくらデザインの技能が優れていても、ビジネスの現場では評価されないでしょう。

これは非常にもったいないことだと思います。

デザインは、古くから先人たちによって積み上げられてきた確かな「理論」と、自分が歩んできた人生で培ったオリジナルの「感覚(センス)」の両方を組み合わせて、ひとつのアウトプットに昇華させる取り組みです。

しかし、相手に意見を通す場では、相手につけこまれる隙を与えないくらい完全に理論武装しておくくらいのつもりで、しっかり用意しておきましょう。

わたしもデザイナーだからこそわかるのですが、確かに「何となく」でバチッとデザインがハマるときもあるし、言語化しづらい事というのは沢山あります。

気持ちはとても分かります。

それでも、なんとかデザインに込められた要素を言語化できる能力は身につけておくべきです。

デザインの言語化スキルを身につけるには…

言語化するために、もし自分の言葉で説明できないのなら、それこそデザインの原理原則について書かれた本を読んで、他人の言葉を借りればいいのです。

言語化できない…というのは、そういう能力が無いのではなくて、単純な語彙力不足なだけなのです。(と、自分にも言い聞かせています笑)

読書習慣を持ちましょう!

そして、自分のデザインに自信を持てるように頑張りましょう!

伝え方が9割

伝え方が9割