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「生類憐れみの令」はやりすぎな法律ではなく、必要な劇薬だった!?

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photo by MSVG

「生類憐れみの令」のイメージは悪い…?

徳川幕府の歴代将軍でも、その知名度と共に「悪法」というイメージとして有名な、徳川綱吉の「生類憐れみの令」

あなたも、聞いたことがあると思います。

初めて「生類憐れみの令」を習ったのは、おそらく中学校か高校の日本史の授業でした。(小学校の教科書の時点で出てたっけ?)

そのときは、

「虫も殺したら罪になってしまうのか!やりすぎだろ…!」

「綱吉、どんだけ動物が好きやねん!汗」

などと思ったものです。

というか、最近までそういうイメージでした。

「生類憐れみの令」は、必要な「劇薬」だった!?

しかし、実はこの一見するとやりすぎにも思える「生類憐れみの令」ですが、実は歴史をきちんと流れで追っていくと、多少強引とはいえ「劇薬」として平和のために必要な法律であったのだと考えを改めることができました。

というのも、今のわたしたちの感覚で考えると、虫一匹殺しただけで罪になるなんてやりすぎだろうと思ってしまいますよね。

しかし、当然のことながら当時の時代背景は現在とは大きく異なっています。

信長→秀吉→家康の流れで天下統一がやっと成し遂げられ、平和になったかのように思えますが、当時の感覚的にはついこの前まで戦国時代だったわけです。

この頃の日本は、言うなれば国民全員がゴルゴ13状態でした。(歴史研究家の井沢元彦さんいわく)

法律なんて無い、まさしく「ヒャッハー」な時代ですから、農民とお坊さんもみんな武装していたわけです。

特に当時のお坊さんなんて、信長が楽市楽座を行って関税を撤廃するまでは、経済的にも軍事的にも今からは想像つかないほど力を握っていました。 

このように戦争ばかりしていた時代においては、「殺すこと=善」という価値観だったわけです。

敵を殺して武勲を立てれば、昇進したわけですしね。

それが、天下統一後の戦争が無くなった時代では、兵隊もいらなくなりますし、殺すことは悪ということになります。

ですが、国民の価値観というものはそう簡単に変わるものではありません。

だからこそ、「生類憐れみの令」というやりすぎとも取れる政策は、従来の国民の価値観を無理矢理にでも転換させるのに有効だったわけです。

そういう意味で、劇薬として効果があったわけです。

歴史は「点」ではなく「線(流れ)」で捉えなければならない

信長は、当時武力を持っており宗教戦争を行っていた仏教の各宗派に対し、武装解除を求め必要とあれば武力でそれを断行しました。

秀吉は、刀狩りを行い職業軍人(武士)以外の国民を武装解除させました。

このように、信長→秀吉→徳川の3代に渡って、天下統一の流れのなかで目的は共通しており、確実に引き継がれていたのですね。

社会人になって歴史をあらためて勉強すると、本当に学生の頃は「ただの暗記科目」として捉えていたために、結局大したことが何も身につかなかったと反省します。

「歴史は流れで見るもの」

「原因が結果を産み、その結果がまた新たな原因を生む」

このような価値観で、もう一度歴史を見直すと非常に面白いものになります。

P.S.

上記のエピソードも、井沢元彦さんの著書で語られていたことです。

この方の本を読めば、あなたがこれまで日本史に持っていた価値観がひっくり返りますので、ぜひ一読をおすすめします。

▼本で読むなら。

日本史集中講義―点と点が線になる (祥伝社黄金文庫)

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▼オーディオブックで聴くなら

日本史集中講義―点と点が線になる