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Tortoise Shell

デザインやオーディオブックについて書いています。

デザインを学ぶのに最も学習効果の高い、たった1つの冴えたやり方

デザイン

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わたしは大学で4年間デザインを学び、卒業してからは現在働いているIT企業で、Webサイトやアプリケーションのデザインに携わっています。 

最近、「デザインを学ぶのに最も学習効果の高い勉強法」について自分なりに1つの答えを導き出しました。

この命題については学生の頃からちょくちょく考えることがあったのですが、当時はまったく何も思い浮かびませんでした。

分からないまま間違った方法論を試し、時間を無駄にしてしまったこともあります。

あのとき、今の自分が思いついたような勉強法を教えてくれる先生がいてくれたら…

そう思ったからこそ、今回ブログに書いておこうと思い筆を取った次第です。

  • デザインに興味があるけど、どうやって勉強したらいいの?
  • 美大や芸大でデザインを勉強しているけど、今のままで良いのかわからない
  • 未経験からデザイナーに転職したいのだけれど、今の勉強方法でよいのか不安

このような考えをお持ちの方々にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

1.デザインする楽しさを知る

最初にやってしまいがちな間違いとして、

  • PhotoshopやIllustratorなど、ツールの使い方が網羅された分厚い本で勉強を始めてしまう
  • 実際にデザインするより先に、配色理論や美術史など知識から網羅しようとする

の2点があります。

どちらも大切なのですが、はじめに知識を網羅することからスタートしてしまうと、内容が難しくて挫折する可能性が高いです。

それよりも、まずは「自分でもこんなかっこいい(or かわいい)作品が作れた!」という小さな成功体験を積むことがスタートダッシュには最も有効です。

そのため、本などで独学される場合も、必ず「最終的に何かアウトプットする形で完結する本」を選ぶようにしてください。

例えば、

  • PhotoshopでWebサイトをデザインしながら基本操作も覚える
  • Illustratorでポスターをデザインしながらタイポグラフィやレイアウトを学ぶ

という構成になっている本はオススメです。

なるべく、ページが少なめの本の方が挫折しにくいので良いでしょう。

ちなみにWebデザインの場合、下記が一番おすすめです。

まずは、素直に本の言うとおりにデザインに触れてみて、成功体験を積む。

このことを意識してください。

1−1.ソフトは最新のものを用意する

デザイン学習に本格的に取り組むのであれば、Adobeのソフトは必ず用意しておくべきでしょう。

始めは1ヶ月の無料体験を利用することもできますが、これからデザインの勉強を続けていくのだという覚悟があるのなら、ソフトへの投資は必要になります。

Adobe本家のサイトから申し込んでも良いのですが、初心者の方は大塚商会のサービスを利用して申し込めば、初心者向けの様々なサポートもプラスで受けることができますので、そちらがおすすめです。

1−2.リファレンス本は買った方がいい?

PhotoshopやIllustratorなど、ツールの勉強をしていると「リファレンス本も買った方がいいのかな」とつい悩みがちです。

注)リファレンス本:下記のような、機能一覧が網羅された技術書のこと

しかし、リファレンス本を買う必要はありません。

なぜならこうしたリファレンス本は、ソフトのアップデートに合わせて頻繁に改訂版が出版されるので、新機能のために毎回買い続けなければならず、効率が悪いからです。

それに、操作で迷ったときはネットで調べればたいていは解決します。

自分で調べて解決する力を身につけるためにも、リファレンス本は買わなくてもよいでしょう。

2.原理原則を知る

なんとかAdobeのソフト等を使って何か作れるようになると、一気にデザインの勉強が楽しくなってくるものです。

しかし、ここで誰もがぶち当たる壁が出現します。

それは、「サンプルと同じようなものは何となく作れるが、応用ができず、自分でイチからデザインすることができない」というものです。

例えば、本で勉強した時に作ったのと同じようなサンプルを作って、それをちょっとだけ変えて似たようなものを作ることはできるのですが、「じゃあこれデザインして」と言われてイチから作ることになった途端、何も思い浮かばなくなるのです。

これは、「ソフトと操作手順を覚えただけで、デザインの原理原則について体系的に理解していない」というのが原因です。

そこで、アウトプットを通して最小限のツールの使い方を覚えたら、今度はデザインの理論をしっかりと学ぶ必要があるのです。

わたしのおすすめは、下記のような読み物系の本です。

2−1.誰のためのデザイン?

工業デザインにおける「人間中心設計」の考え方を広めた、デザインの古典的名著です。

デザインとはそもそも、どのような意図をもって行われるのか。

デザイナーとして、ユーザーに快適に使用してもらうために、どのような事に気をつけなければならないのかといった、考え方の基礎を学ぶことができます。

2−2.美の構成学

デザインというと、どうしても「センスが無いとダメ」「デザイン=センス」といった誤解をされることが多いのですが、本当はそうではありません。

美の構成学では、人がそもそもどういった場合に美しいと感じるのかといった命題について分析しており、デザインを学術的な視点から見つめることができる一冊です。

この本を読めば、デザインは訓練すれば誰でも身につけられる技術であることが理解できるでしょう。

2−3.融けるデザイン

従来では、「Webデザイン」「グラフィックデザイン」という風に、デザイナーは「制作する媒体」によってカテゴライズされがちでした。

しかし、スマートフォンやウェアラブルデバイスによってあらゆるモノがインターネットにつながるようになったこれからの時代では、ハードとソフトの境界は無くなり、デザイナーは新しい視点を持ってデザインすることが求められるようになるのです。

「融けるデザイン」では、そうしたデザイナーの新しい視点について学ぶことができます。

2−4.デザインについてどんどん本を読もう

他にも、初心者デザイナーにおすすめの本は下記の記事でまとめています。

興味のある方は、ぜひ合わせてご覧ください。

こうした本でデザインの理論について学ぶことで、あなたは次のような力を身につけることができます。

  • 何もないところから自分でデザインを考える力
  • 良いデザインがどのように構成されているのか見極める力
  • デザインの目的と本質について理解する力

2−5.やってしまいがちな失敗

よく、デザインの勉強として、AdobeソフトのTipsなど、テクニック面だけをひたすら勉強する人がいます。(学生時代のわたしです笑)

しかし、Adobeのツールは道具に過ぎません。

目的と手段を履き違えてはいけないのです。

かんなやノコギリの使い方だけを極めても一流の大工さんになれないように、一流のデザイナーになるためには、道具だけでなく、その分野についての体系的な知識を得ていることが重要なのです。

3.自分でイチから作りたいものをデザインする

ここまでで、あなたは以下の能力を身に着けています。

  • デザインを行うためのソフトの使い方
  • デザインを考えるための知識(デザインの原理原則など)

1と2を経て、あなたはやっと「作る力」と「考える力」を両方手に入れることができたというわけです。

ここまで来たら、あなたが自分でイチから作りたいものをデザインしてみましょう。

iPhoneアプリのUIデザインでも、ポスターなどのグラフィックデザインでも、なんでも構いません。

いざ取り掛かってみると、今までの自分とは思えないほど実力が上がっていることに驚くと思います。

もちろん、まだAdobeソフトの使い方も主要な機能以外は覚えられていないし、デザイン理論についても、色々とうる覚えになっている箇所は多いでしょう。

しかし、これまではただ闇雲に感覚だけでデザインを行っていたのに、今度はしっかりと理論的に、頭の中で組み立てるようにデザインできる楽しさをつかむことができているはずです。

また、ここで再び「まったくデザインできない」という風になっても問題ありません。

最初に戻って、一歩ずつ階段を登っていけば大丈夫です。

3−1.デザインしたいネタが無い場合は?

ここで、もしも作りたいものが特に無かったり、ネタが思い浮かばないという場合は、試しにクラウドソーシングの案件にチャレンジしてみるのも良いでしょう。

例えば、代表的なクラウドソーシングサービスであるランサーズには、ちょっとしたバナー作成や名刺デザインなどを始め、気軽にチャレンジできるデザイン案件が多く募集されています。

実力が付いてきた実感が出てきたら、こうした実際の案件にチャレンジしてみることでよりスキルアップできるでしょう。

3−2.自分のスキルを出品してみる

さらに、自分のスキルをネット上で販売するという方法もあります。

例えば、ココナラというサイトに登録すれば、「Photoshopでバナー作成します」「Illustratorで名刺をデザインします」といった自分のスキルを、そのまま商品として出品することができてしまうのです。

いきなりクラウドソーシングに参加するのは敷居が高く感じる方や、まだ世の中のライバル達にコンペで勝てる自信が無い…という方は、まずは試しにココナラでスキルを出品してみてはいかがでしょうか。

ココナラは比較的気軽にやっている人が多いので、登録してみればそこそこ依頼が入ってくるかもしれませんよ。

4.プロの技術を学ぶ

さて、ここまで来てあなたは、PhotoshopやIllustratorといったソフトの基本も学び、レイアウトや配色設計といったデザインの理論面も学びました。

そのため、やっと楽しみながら色々なデザインができるになったのではないでしょうか。

しかし、ここで次の壁にぶち当たることになります。

それは「プロのようなクオリティにたどり着けない」という壁です。

この壁は、どんな分野であっても独学で学ぼうとすると必ず行き当たるものです。

もし、あなたが趣味レベルで終わるのではなく、“プロ”のデザイナーを目指すのであれば、これからプロのスキルを身につける必要があります。

さて、プロのデザインスキルを学ぶには、主に次の2つが有効です。

  • オンラインスクールで学ぶ
  • どこかの会社に飛び込む

4−1.オンラインスクールで学ぶ

まず、オンラインスクールで学ぶという方法について。

これは、TechAcademy(テックアカデミー)というオンラインスクールが断然オススメです。

元々はプログラミング学習サービスとして有名でしたが、最近ではデザイン分野のコースにかなり力を入れてきています。

どのコースの内容を見てみても、現在デザイナーをやっているわたしから見て、かなりクオリティの高いカリキュラムになっていました。

オンラインスクールということで、スキルアップしたい社会人や学生向けに作られており、自身のライフスタイルに合わせてプランを選ぶことができるという点も魅力です。

例えば、学生で集中して時間が取れるのであれば「4週間プラン」を、社会人で1日少しずつしか学習時間が取れないのであれば「12週間プラン」を選ぶなどして、働いていても無理なく学習を続けられるように設計されています。

また、どのコースでも実際に現場で使われている、最新のデザインツールやプログラミング言語が採用されているので、プロレベルのスキルを身につけることができます。

具体的な料金やカリキュラムなどは、上記リンクの公式サイトから確認できますが、その際、まずは無料のオンライン説明会動画から見てみてください。

説明会動画を見れば、どんな事が学べるのかといった全体像が掴めます。

もしもこのTechAcademyでプロのスキルを身に着けながら、取り組んだ作品をポートフォリオに入れて就活すれば、未経験でも採用の確率は大幅にアップするでしょう。

ちなみに、既にデザイナーをされている方であっても、最新の教育現場でどのようなスキルが教えられているのかを把握できるのでチェックしておくことをおすすめします。

4−2.思い切ってどこかの会社に飛び込む

そして、これは少々強引な手段ではあるのですが、思い切ってどこかの会社に飛び込んでしまうというのも一つの手です。

実力がつくまでは辛いと思いますが、OJTで実際に先輩デザイナーからの指導を受ければ、嫌でもスキルは上がります。

ただし、未経験だとどうしても採用される確率は低くなってしまいます。

そこで、最初は正社員にこだわらず、派遣社員としてならば、どこかしらの会社に潜り込める確率は上がるでしょう。

派遣社員としてしばらく働き、実力が付いてきたら転職活動をして正社員を目指す…という作戦です。

しかし、ブラック企業に入らないようにするために、求人サービスはしっかりとした会社を選ぶようにしてください。

派遣の場合、一番おすすめなのは、やはり大手のインテリジェンスでしょう。

ここはどちらかというとWebエンジニア系の求人が多いのですが、Webデザイナーなどクリエイティブ系の求人も多く出されているので意外と狙い目です。

4−3.正社員狙いはクリエイター特化型の求人サービスを使う

思い切ってどこかの会社に飛び込むにしても、やはり「正社員としてプロのデザイナーになりたい!」という場合は、クリエイター特化型の求人サービスを使うようにしましょう。

この場合、まず絶対に登録しておきたいのがレバテックキャリアという求人サービスです。

レバテックキャリアは、エンジニアとクリエイターに完全に特化した転職サービスとして運営されていますので、質の高い求人情報を受け取ることができます。

もちろん、マイナビ・リクナビといったメジャーな求人サービスを利用するのも悪くありませんが、こうした総合的な求人サービスは、メジャーなだけに良い会社もブラックな会社も無数に混ざっています。

その点、デザイナーを目指すという意思が明確に決まっているのであれば、最初からクリエイターに特化した求人サービスを利用する方が、転職カウンセラーも詳しく相談に乗ってくれますし、マッチングの取れた求人情報も入手しやすいでしょう。

また、レバテックキャリアの場合、登録すると転職カウンセラーから色々な求人情報を提案してもらえますが、必ず提案された企業に応募しなければならないということもなく自由です。

そのため、すぐさま転職する予定が無くとも、情報収集目的でも有効です。

5.日々、良いデザインから学ぶ

ここまで来れば、あなたは十分にデザインについて学ぶことができたと言えるでしょう。

あるいは、既にプロのデザイナーとして転職したり、フリーランスとしてやっていけるレベルといっても過言ではありません。

しかし、デザインは「一度学んだら後はそれでOK」というものではありません。

特にWebなどのIT業界では、毎日のように新しい技術や表現方法が生まれています。

デザイナーには、常に自己研鑽しようとする姿勢が求められるのです。

そこで、常に次のことを考えていくようにしましょう。

  • 世間では何が「良いデザイン」として認められているのか
  • 自分が考える理想のデザインに足りない要素は何か

このような疑問が浮かんできたら、世の中のデザイナーたちが発信している作品を観察して、どんどん吸収していきましょう。 

これまでは、作品を見ても、ただ何となく「かっこいい」「かわいい」と抽象的な概念しか思い浮かばなかったかもしれませんが、成長したあなたなら、世の中のデザインから様々なヒントを読み取ることができるでしょう。

一口にデザインといっても、様々なものから成り立っています。

例えばWebデザインだけでも、次のような要素が組み合わさっているのです。

  • タイポグラフィ
  • カラースキーム
  • ユーザインタフェース
  • イラストレーション
  • トランジション

このように、デザインは様々な構成要素から成り立っているのです。

これらの構成要素を見出して、自分の血肉とすることができれば、良いデザインからどんどん学んでいくことができるでしょう。 

5−1.デザインのヒントが見つかるサイト

デザインのヒントは、日常の中にたくさんあります。

街中で入ったカフェに置かれているポスターやフライヤー、美術館のサイン計画、行きたいと思ったイベントのWebサイトなど、世の中にはデザインが溢れているのです。

しかし、PCやスマホからでも毎日のインプットは可能です。

例えば下記のサイトは、いずれも優れたWebやグラフィック、UIデザインが毎日のようにアップロードされていますので、空き時間にチェックする習慣をつけておくと良いでしょう。

5−2.デザイナーとして情報発信する

もしもプロのデザイナーを目指していたり、既にデザイナーとして活動されているのであれば、デザイナーとして情報発信を始めることをおすすめします。

特にWebやグラフィック、UIデザイナーの方は、ブログで情報発信を続けていたことで、思わぬところから仕事の依頼を貰ったり、本の出版などにつながるといったケースもよくあるようです。

あなたがデザインを学ぶ上で習得した技術や職場での体験を発信すれば、同じようにデザインを学んでいる人や、プロのデザイナーと仲良くなるきっかけにもなるのです。

5−4.フリーランスとして活動してみる

あなたが「4.プロの技術を学ぶ」の過程を経ているのであれば、フリーランスとして活動を始めてみるのも良いでしょう。

デザイナーなどのクリエイティブ職の人間にとって、実力をつけてフリーランスとして独立するというのは、ある意味で最終目標とも言えるかもしれませんね。

フリーランスであれば、どんな仕事を引き受けるかも自由です。

サラリーマン時代よりも責任は重くなりますが、自分の裁量でデザインを行うことができるようになるのです。

しかし、フリーランスになってもいきなり仕事を取ることは難しいでしょう。

そういった場合は、レバテックフリーランスというサービスに登録することで、フリーランス専門のエージェントから案件の紹介を受けることができます。

ぱっと見、エンジニアの案件の方が多いのですが、それだけに、デザイン関連の案件も高単価でレベルの高いものが揃えられています。

デザイナーの案件だと、最近ではスマートフォンアプリのUIなど、UIデザインに関する案件がアツいです。(50万を超えるような案件もあります)

フリーランスとして最初の一歩を踏み出すのであれば、まずはこうした案件紹介サービスも積極的に活用してみてください。

おわりに

以上、「デザインを学ぶのに最も学習効果の高い、たった1つの冴えたやり方」という大げさなタイトルでお送りしましたが、いかがでしたか?

「冴えたやり方」とは言いましたが、蓋を開けてみれば、とても地道で泥臭いものです。

しかし、頑張れば必ず目的地までたどりつくことができるでしょう。

ぜひ、頑張ってくださいね!

参考リンク

プロの実力を身につけるなら(TechAcademy)

デザイナーとして転職するなら

フリーランスのデザイナーとして活動するなら

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