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Tortoise Shell

デザイナーによる、デザインやライフハックブログです。

シグニファイアとアフォーダンスの違いがやっと分かった気がする

シグニファイアとアフォーダンス

昨日、シグニファイアに関する記事を書きました。

この記事を読まれた方の中には、もしかして「それってアフォーダンスのこと?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。

アフォーダンスとは?

アフォーダンスとは、ヒューマンインタフェースの権威であるD・A・ノーマンが「誰のためのデザイン」という本で提唱した有名な概念です。

ざっくりと言えば、「ユーザに適切な行動を促す視覚的な手がかり」という意味で使われてきました。 

▼最近、改訂版が出たようです。

誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論

誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論

 

 例えば、お風呂に入るときを思い返してみてください。

(自分がさっきお風呂から上がったところなので思い出しました笑)

わたしたちは当たり前のように「お湯」と「冷たい水」をそれぞれ使い分けていますが、それはハンドルに色が付いていることによって知覚できているのです。

もしお風呂のハンドルがデザインされていなければ…

想像してみてください。

もしあなたがお風呂に入ろうとして、ハンドルに色がついていなかったらどうですか?

お風呂のハンドルくらいだったら、長年の習慣から無意識に左側をひねってお湯を出せるかもしれません。

しかし、それでも少しの間は混乱してしまうでしょう。

ちょっとした事が足りていないだけでわたしたちの生活は不便になってしまうのです。

それだけ、デザインというのは大切なんだと感じますね。 

話を戻しましょう。

アフォーダンスの話でしたね。

上記のお風呂のハンドルについている色は、まさしく「ユーザに適切な行動を促す知覚可能な手がかり」です。

それは「アフォーダンス」と呼ばれ広まっていたのですが、実は若干意味合いが間違っていたとD・A・ノーマン自身が後に訂正しました。

▼ノーマンが下記の著書の中でアフォーダンスの意味について間違っていたことを認めている。 

複雑さと共に暮らす―デザインの挑戦

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  • 作者: ドナルド・ノーマン,伊賀聡一郎,岡本明,安村通晃
  • 出版社/メーカー: 新曜社
  • 発売日: 2011/07/28
  • メディア: 単行本
  • 購入: 8人 クリック: 67回
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シグニファイアとは? 

ノーマンはアフォーダンスという言葉のかわりに、「シグニファイア」という言葉を代替として提唱しました。

そして近年では、この「シグニファイア」がこれまで「アフォーダンスと呼ばれていた概念」を表す用語になりました。

ちょっとまって!

じゃあアフォーダンスって結局どういう意味なの?

そう自分自身で思ったので色々調べてみたのですが、だいたいこういうことみたいです。

アフォーダンス

環境が動物に与える意味、または価値。あらゆるものはアフォーダンスを持ち、動物は環境からアフォーダンスを参照し、知覚する。

例えば、ハリネズミは見るからに触ると痛そうな外見をしていますよね?

これがアフォーダンスです。

しかしそれは、必ず知覚可能である必要はなく、知覚はあくまで個人の知覚システムに依存しています。

ある人はハリネズミの外見から「痛そう」というアフォーダンスを受け取るかもしれませんし、ある人は何も感じないかもしれません。

シグニファイア

人に適切なアクションを促すためのデザイン上での手がかりのこと。

例えば、さきほどのお風呂場の蛇口がそうであり、ドアの形状、換気扇のボタン、冷蔵庫の取っ手など、わたしたちの身近にはデザインとしてシグニファイアが盛り込まれたプロダクトが溢れています。

それは、アフォーダンスとは異なり知覚されなければならないものなのです。

このように、アフォーダンスはシグニファイアに対してもう1段階抽象化した概念とも言えますし、シグニファイアを内包したより広い意味合いがあるという見方もできます。

おわりに

最後まで読んでくださりありがとうございます。

シグニファイアは、日常生活のあらゆるところに存在しています。

ぜひ、身の回りの製品がどのようなシグニファイアをわたしたちに与えているのか、意識してみてください。

デザイナーにとっては、とても面白い作業だと思います。

P.S.

改定された「誰のためのデザイン」では、アフォーダンスに関する記述が修正されています。

これらの意味について最新の理解を得たい場合は、ぜひ読まれることをおすすめします。

誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論

誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論

 

 ちなみにこの本はデザイナーの間では「名著」として知られており、インダストリアルデザインにおいて「人間中心」の重要性を知らしめた偉大な本なのです。

ちょっと高いですが、持っていて損はないでしょう。

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