Tortoise Shell

Webサービスの会社で働くデザイナーが、デザインやライフハックについてゆるく書き連ねるブログです。

Webデザイナーは安易にクライアントの言うことを聞いてはいけない

デザインをしていると、クライアントから「こうしてほしい」と具体的な要求が来ることがあると思います。

しかし、Webデザイナーは安易にクライアントの言うことを聞いてはいけません。

クライアントが最善案を選べるとは限らない

例えば、ちょっとWebマーケティングの本を読んで勉強したWeb担当者から「ここのボタンの色は緑色でお願いします」なんて言われることがありますよね。

ただ、その通りにすると明らかに配色バランスがおかしくなることがあります。

上記の「緑色のボタン」というのも、緑色のボタンにするとCVRが上がるという話はWebマーケティングで有名な手法です。

その際、デザイナー視点からだと「緑だとCVR上がるって…今回のサイトは基調色が緑だから全然目立たなくなるんですけど…」なんてことはよくあります。

クライアントにも明確な目的があるのですが、クライアントはデザインのプロではないので、目的に対してビジュアル的にどのように落とし込んだらいいのかという最善策を考えることはできません。

コミュニケーション能力が大切な理由

ここで重要になるのは、デザイナーのコミュニケーション能力です。

実は、クライアントの言う「赤にしてよ」という言葉の意味は、「配色的に赤が良い」ということではなく、「その要素を強調させたい」という意味だったりします。

前述のとおりクライアントはデザインのプロではないので、「目立たせる=赤色」という潜在意識や固定概念に基づいてそのように話しているだけであって、赤色にすることが目的とは限らないのです。

それを理解することができれば、デザイナー側からより良い解決策を提案することができますよね?

要素を強調することが真の目的であれば、文字色を変えるだけではなく、文字の大きさ、フォント、他の要素とのホワイトスペースバランス、レイアウトパターン…といった様々な解決策の中から、最も適切な方法を選び取ってデザインに反映させることができるのです。

よく、デザイナーはコミュニケーション能力も重要と言われますが、その真の理由はこういった点にあります。

デザイナーには、クライアントの要望から正しい意図を汲み取ってあげるヒアリング能力と、それに対する問題解決能力が求められるのです。

Webデザイナーは戦略コンサルタントたれ!

クライアントの意見を退けて提案をするのは気が退けるかもしれません。

確かに、クライアントの意見をそのまま聞いていれば、先方の機嫌は良いかもしれませんが、それではプロとして誠実な態度とは言えないでしょう。

なので、Webデザイナーは安易にクライアントの言うことを聞いてはいけないのです。 

クライアントは、Webを活用して何をしたいのでしょうか。

集客をしたいのか、ブランディングをしたいのか、目的によってデザインのアプローチは全く変わってきます。

デザイナーであるあなたの方が、クライアントよりもデザインによる問題解決能力があるわけですし、クライアントが抱える本質的な問題解決策を提案することが重要です。 

つまり、Webデザイナーはクリエイターであると同時に、企業の戦略コンサルタントのようにあるべきです。

P.S.

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著者の瀧本さんの文章はとても分かりやすく、日常生活にも応用しやすい事例を知ることができます。

武器としての交渉思考 (星海社新書)

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