Tortoise Shell

Webサービスの会社で働くデザイナーが、デザインやライフハックについてゆるく書き連ねるブログです。

「気をつけます」という言葉が仕事において危険な理由とは?

大学のエルゴノミクス(人間工学)の講義で、「ヒューマンエラーは絶対に無くせない」という言葉を聞いたような気がする。

ユーザインタフェースの講義だったかもしれないし、あるいはD.A.ノーマンが著書の中で言っていた言葉かもしれない。

とにかく、人間はミスをする生き物であることは間違いない。

大学で上記のヒューマンエラーの必然性について学んだ際には何も考えていなかったけれど、社会に出て仕事をしてみて改めて思ったことがある。

それは、仕事でミスをしたときに「気をつけます」という言葉でその場を終わらせてしまったら、危険だということだ。

気をつけるだけでは、根本的な問題は解決しない 

よく考えてみると、ミスをしたことに対して、次にミスをしないための改善案として「気をつける」という対策は極めて不確定で属人的なものだと気づく。

「気をつける」ことによって同じミスを防げる確率は全く結果が保証されていないのだ。

神経質な人ならば一定期間は同じミスをしなくなるだろうし、大雑把な性格の人ならば1週間後には同じミスをしているかもしれない。

さて、「気をつけます」という言葉を使うのはどんなシチュエーションかというと、多くの場合ミスを指摘されたときだろう。

ミスを指摘するのは、上司であったり先輩であったりすると思う。

ミスを指摘されると、指摘された側は当然責められたように感じてしまうので、思わず「気をつけます」という言葉を使ってしまう。

バツが悪いので、早くこの場を終わらせたいのだ。

上司は、部下から素直に「申し訳ありませんでした。以後、気をつけます。」と言われると、「そうだね。今後は気をつけるんだよ。」と話を終わらせてしまうことがあるかもしれない。

しかし、これではなんの解決にもなっていない。

ミスを指摘するのは、改善してほしいから

上司がミスを指摘するとき、指摘された側の人間(わかりやすく部下とする)に求めているのは「その問題が改善されること」であって、ミスをした人間を責め立ててイジメてやろうという意図は無い。

(ただし、普通の良い上司ならば…という条件付きだけど。責め立ててやろうと考えて説教をするのはただのパワハラなので注意。 

そこで、ミスが発生した場合は、同じミスが起きることを防ぐ「仕組み」を上司と部下が一緒に考えなければならない。

ミスをした人を悪者にするのではなく、人間はミスをするものであるという前提の元に考えるべきであり、このミスはいつかは誰かが起こすものだったと理解すべきかもしれない。

「どうしてミスが起こったのか。どうすれば次のミスは防げるか」を考えることで生産性が上がるので、会社の利益にもつながる。

ミスを事前に防ぐ仕組みづくりをしよう

仕組みといっても大げさなものでなくていいと思う。

何かを忘れるミスをしたならば、「やべー忘れた。次から気をつけよっと。」で済まさず、「やることリストでも作ってデスクに貼り付けとくか〜」と実行するだけでも、立派な仕組み作りだろう。

具体的なテクニックを知りたければ、仕事効率化の本はビジネス書コーナーに行けばたくさんあるだろう。

しかし、テクニックではなく本質を考える癖をつけたいものだ。

気をつけるのではなく、気をつけなくてもミスが起こらなくする仕組みを考えたい。 

仕事は輝く

仕事は輝く

 

 上記の「仕事は輝く」は、自己啓発の分野で有名な犬飼ターボの本なのだが、印象に残っているフレーズがある。

「(ミスをしたときに)自分をダメなやつだと責めることに全く意味はない」

「上司はあなたを責めているのではなく、改善を期待している」